留学コンシェルジュ

使える英語への取り組み

「使える英語」というフレーズで皆さんは何を想像しますか。
海外旅行が楽しくできる
外国のお客様がきても困らない
人を頼らずに世界のどこにでも行ける
いろいろと楽しいイメージがあると思います。
これから留学する生徒に英語を教えることもある私が自分の経験から
感じるのですが、人を大切にする子は英語の習得が
とても速いと思います。逆もまた真なりであると思います。
机上の英語に終始する人たちは、その多くが英語を話す必要が
ない人たちですから、「話せたらいい」というのは、結局観念の
世界に留まったままで、日の目を見ないのが現実です。
渡航して半年でなんとテレビ番組を見て笑える生徒がいます。
1年前はスカイプで自分のホストに挨拶をした時、
6分ほどのコミュニケーションのほとんどが「へへへ」だった
生徒が堂々と私の英語を批判するようになりました。
「かれらは特別」だと私は思いません。
思考回路を変えて、自分に起こりうる事象を何でも受け止めれば、
意志の疎通はそれほど難しいことではないと私は思います。
1年留学をした生徒に私はなるべく英語試験を受けてもらいます。
SLEPと呼ばれるテストで、TOEFLの簡易ミニ版です。
自分の息子にも留学2年目くらいで受けさせました。
勉強嫌いにもかかわらず、リスニングは相当伸びていました。
生活に困らない程度の英語であれば、高校生くらいまでは、
1年で十分マスターできると確信します。
使える英語は、ここからがスタートだと私は思っています。
言葉はとても大切です。自分を相手に伝えるもっとも合理的手段です。
それは、文化に育てられ、洗練もされれば、堕落もします。
それでも平気でいられる人と、平気でない人がいると思います。
そして、異文化や異邦の人々と接すれば接するほど、
「自分とは何だろう」と必然的に考えるのではないでしょうか。
それと言葉が連結して、平気ではいられなくなる時に、
彼らは英語を本当に使えるものとして心の受け皿を広げると
私は考えています。
そして、私が見ているそれぞれの生徒たちは、成長の過程で、
日本語もそれなり「ホォ―」と思えるほど、立派になります。
私は生徒に英語を教えるとき、徹底して文法にこだわります。
幼児から英語を使っている環境にはない生徒たちですから、
英語を合理的に学習するために言葉の組み合わせ規則を
しっかり覚える必要があると思うからです。
ただし、日本の試験問題のような例外的なものは無視します。
例外よりも本来大切なものが先ですから。
そして、要約にもこだわるようにしています。
大意が把握できなければ、留学に必要な英語は学習できません。
そして、最後には日本語表現にこだわりたいのですが、
それは、彼らが高等教育機関へ進んだ時の取り組みとなるでしょう。
英語に極めて堪能であった先人たちの本を読むにつけ、
新渡戸稲造にしても、岡倉天心にしても、その根源を形成したのは、
語学力ではなく、彼らのあくことなき未知への好奇心であり、
母国に対するプライドであると私は信じています。
その精神を私は後世につたえることができたらと思います。
私が幸運とも言えるのは、私が世話をした生徒たち、
すべてに私は良いところを見いだせるということです。
良いところを伸ばす、これは私の信念です。
自分に自信がもてなければ、悪いところを誰が指摘しても、
直す精神的な余裕が生まれないからです。
彼らに言葉を愛する精神を教えることができるまで、
そこまでいかなければ、その精神を伝えることができるまで、
自らが勉強しないといけないと切実に感じます。

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