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ジュニアボーティングスクール- Hillside School

学年:5年生-9年生、男子校
総生徒数:140名
寮生徒(5年-9年生):男子95名
通学生(幼稚園-9年生):男子45名
創立年:1901年
寮生徒1年間授業料:$49,500
Hillside Schoolはボストンから車で40分程度のところにある男子校です。5年生から9年生までの寮生徒が95人、幼稚園から9年生までの通いの生徒が45名ですから、中学校に特化したジュニアボーディングスクールといってよい学校です。「なぜ、男子校か」という質問にはEaglebrook Schoolのところで解説しましたので、興味のある人は読んでください。
入学に際しての英語力ですが、ほとんど必要ないと言えます。学校設置基準が日本と比べると厳しくないアメリカにおいては、ジュニアボーディングスクールにおいても、どの学年までがジュニアなのか、小学校といわゆるジュニア(ここでは中学校)との学年による区別が実質的にないといってさしつかえないと思います。
学校の立地条件や先生の数などから臨機応変に各学校が学年を決めているというのが現実です。この学校も幼稚園から9年生まで一貫校というよりも、5年生から9年生の寮生徒を中心として運営され、通いの生徒を受け入れているという性質の学校です。
なぜ、Hillside Schoolは英語力がゼロとも言える留学生を受け入れることができるのか。答えは極めて小さな学校ゆえの生徒と先生の一体感にあると思います。ESL専門の先生がいて、英語力が不足している生徒の英語学習とケアを担当しています。留学生を集めての小規模のパーティーや、自国の文化紹介など、留学生たちが興味を持てるようなテーマを取り上げて、授業以外の授業も行われます。また、メンターといって、上級生が下級生の世話をやくシステムもこの学校では機能しています。
高校生になってからでは、学習する質と量が大きすぎるため、いくら先輩に面倒を見てもらっても、学習指導までは「家庭教師」なみにはできないでしょう。しかし、5年生から7年生くらいまでのいわゆる中学校時代であれば、学習の内容も高校ほど特化されておらず、覚える量も少ないため、子どもたちが本来持っている環境への適用力、学習への柔軟性などの要素が上手に発揮できるのでしょう。
Hillside Schoolほどの規模の学校であれば、大きな家族という表現にも現実味があります。
Hillside Schoolの校長、David Beecherさんはあえて少人数の学校にしていると言っています。多くのボーディングスクールが中国、韓国からかなりの人数の生徒を入学させているということも事実ですから、Beecherさんの発言も理解できます。
進学については、寮生徒のほぼ全員がボーディングスクールに進学します。進学先はランク3.5以上のところが中心です。学校選定、出願までのプロセスは留学生担当の先生が丁寧に面倒を見てくれます。

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