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ジュニアボーディングスクール-中高一貫校について

中高一貫校が日本の私立学校においては一般的であり、それに小学校までもが加わる傾向がありますが、アメリカのボーディングスクールに関しては、中高一貫校の大学への進学実績は際立ったものがあるわけではありません。その主たる理由は、入学難易度が高いボーディングスクールは、多くが高校のみだからです。
ジュニアボーディングスクールの検索サイト、ジュニアボーディングスクールレビューにprimary focusedという記載があります。これは、中学校を中心として運営されているという意味です。日本と違って、学校の設置基準が厳しくないアメリカでは、5年生から9年生までが寮生徒、さらに通学生徒は1年生から9年生までを受け入れるというのは珍しくありません。全寮制という学校はほとんどありません。
ジュニアボーディングスクールおよび、ハイスクールとしてのボーディングスクールは寮生徒のみでなく、近隣の通学生徒も当然のことながら受け入れています。世界的に有名な大学が多くあるボストン地域、世界の経済の拠点のひとつであるニューヨーク地域に、多くの著名ボーディングスクールがあります。その創立の背景として、アメリカの学問と経済の発祥の地域における、子どもたちの教育があったことは間違えありません。
中高一貫ボーディングスクールは、高校(9年生~12年生)の寮生徒が比較的多く、中学校部門(7年生~8年生)は少ないのが一般的です。受け入れる側は高校生を中心に考えており、7年生、8年生の入学に関しては、留学生の受け入れ基準を厳密に設けていない学校も多いのが実際です。
ちなみにアメリカの私立の場合、大学、高校、中学校という機能が独立しているところが日本の私立学校と違うと思います。日本の私立大学では、付属の高校、中学があるのは当たり前ですが、アメリカの場合、アイビーリーグ校は付属の高校はありません。また、難関ボーディングスクール群であるテンスクールズもすべて高校の単独で運営されています。
中学校のみのジュニアボーディングスクールはその数が多いわけではありません。マサチューセッツ州、コネチカット州に共学、男子校を含めて8校です。現在のところ、日本からの留学生は、中国、韓国に比較すると極端に少人数です。これから、日本からの志願者が増えると思われます。

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