なぜジュニアボーティングスクールからの留学なのか
今まで私たちは、教育は与えられるものとして、考えてきました。これからは、中等教育は、こちらから選んでゆく時代になると思います。偏差値、進学実績という情報にとらわれていると、主人公であるはずの生徒が、学校の評価をあげるためのコマとなってしまう可能性もあります。これからますます必要となる国際言語としての英語習得を考えると、中学、高校時代の教育こそ、世界で選ぶ時代であると思います。
日本人留学生全てに共通する留学時の課題は、第一に語学力、第二に生活適応力であると思います。学習力、学習センスがいくらあっても、英語での読み書きが堪能でなければ、学力を生かすことができません。また、学習面で問題がないとしても、親と離れて生活できる精神的な強さがなければ、留学は成り立ちません。
アメリカのボーディングスクール留学においては、ハイスクール(9年生-12年生)の場合、留学生志願者の英語力は厳密に問われます。ランク4、ランク5のボーディングスクール群においては、TOEFL80点以上の英語力が要求されます。
中学校3年生までに英検1級を取得することは、日本における通常の学習環境のなかでは至難と言えます。英語だけに特化して勉強するわけにはゆきません。そこで、ボーディングスクールをこちらから選択できるだけの準備をするために、ジュニアボーディングスクールがあります。
「中学校からの留学は早すぎる」、「日本人としてのアイデンティティーが確立できない」、「義務教育を日本で終えてから留学」などの理由で、中学校時代の留学は今まであまり盛んではありませんでした。しかし、高校時代の3年間では、言葉のハンディが克服できないまま、留学を終了しかねないのです。
単に話せる、聞けるだけの英語であるならば、1年間の留学でもその目的は達成できます。中学、高校時代というのは、それほどに子どもたちは精神の柔軟性を持っていると言えます。しかし、仕事で使える英語となると、話す聞くレベルでは到底不十分です。
学習習慣、生活習慣がしっかりしている子どもは、精神的な自立も早くできます。私の知る限り、中学時代に留学したことで、国籍不明といえるような状況になった子どもはいません。また、中学時代に留学しても、海外で中学高校を卒業すれば、日本を含めた世界の大学に進学する資格が得られます。
今まで、「高校からの留学が妥当」という概念に、私たちは縛られてきたのかもしれません。英語とういハンディの早期克服と、英語圏式の考え方を習得するために、私はジュニアボーディングスクールへの留学をお勧めします。