#3 ボーディングスクール留学後の大学選択
<昨日のブログに続きます>
アメリカの大学入試は、大学のランクが上がれば上がるほど、
TOEFLの点数では合否は読めません。
志願者の総合評価となるので、TOEFLと成績を偏差値表示に
表すような仕組みを作っても合否はおそらく決まらないと思います。
TOEFLは試験で志願者をランキングするためには作られてはいません。
また、高校での成績も大学入試のための評価などでは決してないはずです。
では、アメリカの場合、何が合格の決定要素となるのでしょうか。
おそらく、合否を決定する側にとっても、合格のための決め手は
特定できるものではないと思います。
TOEFLと成績は、ある一定の水準さえ保っていればよく、
本人がどのような人格と思考を持ち、大学で何を達成したいのか、
そしてどんな特技や特質、個性があるかを、
出願情報のなかで、上手に、解りやすく表現できれば、
大きく合格に近づくのではないかと思います。
大学入試の在り方が日本とアメリカでは、かなり異なることは、
入学後の大学生活にも反映されています。
日本の大学生は、世界の基準でみるとかなり勉強をしないようです。
もちろん、大学生ですから自主的に勉強に取り組むわけですが、
文科系大学生の現実はアルバイトとサークル活動が中心の
学生生活ではないかと思います。
大学4年生になれば、学習よりも就職活動が中心となります。
それに比べると、アメリカの大学生は、大学入試の過程で
自分が大学で達成したいことや個性、特性について徹底して
考えさせられていますから、それらを伸ばすために学生生活を送ります。
あるいは、自ら決めたゴールに向かって、大学を利用するわけですから、
おのずと勉強は必然になるように思います。
もし、その必然が見つからないあるいは、納得できないのであれば、
大学は彼らにとって大学は意味のないところになってしまいます。
大学に所属しているだけでは、何の価値もないというのが、
アメリカの大学生一般の通念のように思います。
今日から、アメリカへの学校訪問の旅を始めるのですが、
今回の訪問先は、ボーディングスクールではなく大学です。
29日から述べてきたことを実証できるかどうか、現地よりなるべく
多くの大学に関する情報を提供できればと思っています。