留学コンシェルジュ

#2 ボーディングスクール留学後の大学選択

<昨日のブログに続きます>
アメリカの高校を今年の5月に卒業するある生徒が日本の大学に
進学することを決定して、学校選択に入りました。
本人が学ぶ高校のカレッジカウンセラーは日本の大学については、
知識がないのでアドバイスができません。
したがって、カウンセラーとの面談は数分で終わってしまうそうです。
その生徒は、最終学年の春休み、日本に帰国して、
日本の大学を受験する日本人留学生の実績とデータが豊富な
予備校の専門スタッフから大学の選定と準備について
アドバイスをもらいました。
専門スタッフは、5校ほどの出願校を具体的にあげたそうです。
本人にとっては、具体的な学校名が即あがることが、
不思議とも思えたそうですが、その学校への
入学を目指しているとのことです。
日本の大学選定は、アメリカのそれと比べると、簡単なように思います。
それというのも、偏差値という基準があるからでしょうか。
留学生にとっては、昨日のブログで述べたように、偏差値の代わりに
TOEFLの点数がその役割を果たしていますが、それでほぼ間違えなく
合否が分かるところが不思議に思います。
アメリカの大学入試は、大学のランクが上がれば上がるほど、
TOEFLの点数では合否は読めません。
志願者の総合評価となるので、TOEFLと成績を偏差値表示に
表すような仕組みを作っても合否はおそらく決まらないと思います。
TOEFLは試験で志願者をランキングするためには作られてはいません。
また、高校での成績も大学入試のための評価などでは決してないはずです。
では、アメリカの場合、何が合格の決定要素となるのでしょうか。
それは、おそらく、合否を決定する側にとっても、
定石というのはないと思うのです。
TOEFLと成績は、ある一定の水準さえ保っていれば、本人が何を考えているか、
どんな特技や特質、個性の持ち主なのかといったことが、
出願情報のなかから感じられれば、
大きく合格に近づくのではないかと思います。
日本の大学にも、より多くの留学生が感心を持ち、アジアの国々だけでなく、
世界の国々から多くの学生を集めることができれば、
おのずと、入試形態も変わっていくのかもしれません。

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