Wanganui Collegiate School訪問
Wanganui Collegiate Schoolは1854年に創立された学校です。ニュージーランドでは、Wesley College(1844年創立)、Christ College(1950年創立)に続いて3番目に古い学校です。
下記、この学校の基本情報です。
総生徒数:396 人(共学)
学年:9年生~13年生
留学生:受け入れ学年:9年生~13年生
創立年:1854年
現在の日本人生徒数:8 名
留学生総数:60名
Decile 9
生徒総数は400人弱とニュージーランドでは小規模の中等教育機関ですが、寮生徒数が300人と極めて多いことが、この学校および伝統校の特徴です。この学校の寮は6棟あります。そのうち、4棟が男子寮、2棟が女子寮です。
寮生の多さと比例して、留学生総数も60名と都市部、およびその近郊にある800名を超える大規模校並みです。留学生の出身国も中国に偏ることなく、アジア、ヨーロッパ、南米からの生徒を受け入れています。
各寮には4組の学校スタッフ(Dorm Head、Matron、Dorm Head Assistant)、保健室には2名のナースが常駐しています。寮生が多いということは、彼らを収容する建物も多くなります。また、全校生徒の集会やミーティングのための講堂、放課後や週末の活動のための体育館やトレーニング施設も充実することになります。
この学校は1982年9月から4か月間、英国、エリザベス女王の息子、エドワード王子がアシスタントおよびチューター(生徒のための学習指導)として在籍した学校でもあります。彼の滞在を記念して今でも、この学校のシアター(講堂)には、彼の名前が付けられています。
余談ですが、エリザベス女王の長男、チャールズ皇太子は、オーストラリア、ビクトリア州にあるGeelong Grammar School, Timbertop campusに高校卒業後、在籍して生徒指導にあたり、アンドルー王子は、カナダ・オンタリオ州のLakefield College Schoolに渡り、2年後の1979年7月に英語・歴史・経済学の3科目でAレベルの成績を修めて卒業したそうです。
150年以上の歴史のある学校ですから、校舎や寮も創立当時の風格があり、その重厚さは英国のボーディングスクールといってもいいと思います。内装や上下水道、空調設備などは、適宜リフォームされていて、学校生活が快適に行われるように配慮されています。
入学に際しては、学校が指定する英語の試験を受ける必要があります。この試験は合否を決定するというよりも、英語力を確認して入学学年をアドバイスするために使われるようです。
Wanganui Collegiate Schoolは、ニュージーランドにあって、イギリスのボーディングスクール的伝統を色濃く残している中等教育機関と言えます。