留学コンシェルジュ

続親の信念

前日のブログに続きます。
あるお母さん同士の会話です。
「うちの子、留学させたいけどだめよ。だって、英語嫌いだし、家の手伝いや自分の部屋の片づけはしないし、海外でやって行けるとは思わないわ。」
―本当に子どもを留学させたいの?
「これからの社会を考えると、そうね、できれば大学の前に留学させたいわね。大学じゃ、遅すぎると思うわ。」
―それなら、あなたが動かなきゃだめよ。英語はこれから、好むと好まざるとにかかわらず必要でしょ。それなら、それを本人に気付かせてあげないとね。
「どうやって、気付かせるの?」
―それは、あなたが考えないとね。あなたがその気になれば、いくらでも方法はあるのよ。
「ほんと?一つくらい教えて頂戴よ。」
― 一緒に、海外旅行をする
「何回かは行ったけど、留学とは結び付かなかったわ」
―結び付かないじゃなくて、あなたが結びつけてないからよ。
「どうやって、結びつけるの」
―あなたの「信念」。本当に留学させたいという信念。留学はお金もかかるし、失敗すれば、中卒よ。それでも留学させたいって、なぜ。
あなたの胆が決まらなければ、子どもは絶対こころを動かさないわよ。親の役割って、子どもに「未来の姿」を知らせてあげることじゃないかしら。だから、未来について親も真剣に考えるわけでしょ。親のほうが先に死んでしまうのだから、それが世の中の順番なんだから、子どもに何かを残したい、それがお金であってもなくても。
子どもよりも先に生まれて、苦労もして、自分のやりたいことも我慢して、「家族」を切り盛りして、あなたも私もここまできたわけでしょ。
こうなってほしいという願いを母親なら誰でも子どもに持つわよね。でも、子どもはちっともそんな親の気持ちなど気にせずに勝手に大きくなってゆくわ。そんな時、小さいころの笑顔が懐かしくなるでしょ。それは過去のことよ、あの愛くるしい笑顔はもうないの。だからね、私は汗臭いわが子と正面から向き合うことに決めたの。
「私は自信ないな、わが子と向き合うって・・・」
―私も自信ない。長男の時は、すべてうまくいったけど、二男は全く別人だから。でもね、それがあたりまえって気がついたの。子どもは親が思ったようには生きてくれないって。
「でも、あなた、二人とも留学させたいんでしょ。」
―そうよ。だから、勉強が嫌いで、友達と離れるのが嫌で、不精な子だけど、私は私へのチャレンジとして二男の留学を考えるわ。
勉強なんか、好きな子なんてそんなにいるもんですか。友達と離れるなんて、誰だって嫌だわ。そんなことにいちいち私が迷うほうが問題なのよ。
「それじゃ、迷わないの?それでいいの。」
―そう決めたの。主人も私のやることには、反対するけど、私がアクションを起こして、彼を巻き込むと、ついてくるから。
「そうね、問題は夫ではなくて、私ね」
―お互い、悔いのないように子育てしよう。だって、母親って、絶対に家族の太陽だもの。太陽が照らなくなったら、終わりだもの。
「うん、できるだけやってみるわ。子どもは鏡と思って、自分が変わるのよね」
グローバル化、ボーダレス社会といわれる現代ですが、
人とのコミュニケーションが基本にあることは間違えないと思います。
その原点に家族同士のコミュニケーションがあり、
私はいつでもそれを見つめてこの仕事に取り組みたいと思います。

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