夏のボーディングスクール訪問 LAでの最終日
私は教育コンサルタントであり、観光ガイドではありませんが、
自分の知識と経験を学校訪問の旅を楽しいものにするために
役立てたいと思っています。
親子で時間とお金を使い英語圏の国を訪れるのですから、
来てよかったと言ってもらいたいと思うのが人情です。
特に不測の出来事が多い場合は、せめて1日位はゆっくりと
してもらいたいと思います。
今回は、たび重なるスケジュールチェンジがあったため
ご家族と協議のうえ帰国日を1日伸ばしました。
ディスカウントチケットは、こちらの都合での予約変更は
できませんが、今回は飛行機会社、天候の都合で
何度もフライトが変わったため、帰りの予定も簡単に変更できました。
帰国便が真夜中、午前1時10分発だったため、
最後の日の午後、フリータイムにお母さんと生徒の希望で、
ビバリーヒルズ、ハリウッドの高級住宅街を訪問しました。
目的地周辺、LAのロデオドライブという通りは、
世界中のブランドのお店がびっしりと並んでいます。
「ここで降りたら大変なことになるわねぇ」と本音で
冗談を言うお母さんでしたが、ビバリーヒルズの高級住宅街を
見て、私たちは一様にその規模に圧倒されました。
アメリカという世界の頂点に立つ国の一面を象徴していると思いました。
10メートル以上はあると思われるヤシの木が道の両端に等間隔に
整然と並び、個人の住宅としては広すぎる敷地に門構えの立派なお屋敷が
ずらっと並んでいます。
道行く車も目を見張るようなヨーロッパのセダン、スポーツカーが
当たり前で、ファミリーカー、ワゴン車はあまり走っていません。
サンフランシスコで2年間の学生生活を過ごした私は、
LAをなり金の街とうそぶいていましたが、この住環境は
単なる成金以上の重厚さがあり、ビジターを圧倒します。
私たち一行は、「すごいものを見ましたね」と語りあいながら、
空港に向かいました。
全日空の職員に今回のたび重なるフライトキャンセルを
説明し、それが会社都合であることを明確にして、
ビジネスクラスに変えてもらいました。
LA空港のレストランのサービスは日本人には信じがたいほどに
悪かったのですが、それが当たり前のアメリカ人には
不満を示す人もいなく、みなおもいおもいの格好でくつろいでいました。
東海岸のゲリラ豪雨、たび重なるフライトキャンセル、
ロサンゼルスのフリーウェイを走る膨大な数の車、高級住宅街と
対照的なさびれた地域、たくさんのアメリカの素顔を見ることが
できた今回の旅は、私だけでなく、私が同行した生徒とお母さんに
とっても一生忘れることのできない旅であったと思います。
最後になりますが、日本の航空会社のCAの人たちのサービスは
アメリカ系の航空会社とは比較にならないほど良質です。
ホスピタリティーや料理で世界屈指の日本、
この美しい国の良いところを世界により明確に示すことが、
これからいよいよ必要ではないかと私は英語圏の国々に
出かける度に思います。
故に、一人でも多くの日本人に世界を体験していただきたい。
自分自身でそれを体得してもらいと切に思います。