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夏のボーディングスクール訪問 3日目 再度のフライトキャンセル

前日のブログはこれからボーディングスクールを
訪問しようとする皆さんに「どうしても知っておいてもらいたい」、
その思いを込めて書きました。
文明の利器の最先端を行く航空旅客機とはいえ、
少し激しい夕立に空港が見舞われれば飛べません。
空港の地上職員はその都度、対応に追われ、善意に満ちていても、
彼らの再スケジュール・再予約が完璧ではありません。
おまけに、夏のバケーションの時期における主要都市の
ホテルの込み具合も私の想像をはるかに超える激しいものでした。
2日目、リスケジュールされたフライトは1時間遅れで
ニューワーク空港に到着、レンタカーを駆って、
元気よく空港を飛び出したのですが、ニューヨーク近郊は
激しい交通渋滞。結局、訪問2日目のOxford Academyと
Storm King Schoolの訪問時間は2-3時間遅れました。
大陸的なアドミッション職員の協力でつつがなく、
訪問を終了することができました。
彼らの寛容さ、楽観さに感謝しています。
Oxford Academyは現在9年生から12年生の総生徒数43人、
スポーツ活動などを除いて、学習はすべて生徒と先生、
1対1の完全個人指導で行われている男子校です。
定員は48名でそれ以上に生徒を増やす予定はないそうです。
Storm King Schoolは総生徒数-人で、9年生から12年生までの
共学校です。今まで訪問した3校は、いずれも生徒数150人以下の
スモール・ボーティングスクールに分類されます。
残念なことに3校とも、日本からの現役留学生はゼロです。
スモール・ボーティングスクールの学校群は、
生徒数が300人以上の中堅・難関ボーディングスクールと違い、
生徒に対する個別インタビューは厳密に実施されないところが
多くあります。
留学生の場合、学習基礎能力に問題がなく、
日本での軽金成績が3(1-5評価)を超えていれば、
本人の学習意思が明確である以上、不合格という判定は
極めて稀です。
今回の学校訪問は7月という通常では遅すぎる時期ですが、
可能であれば、今年の9月入学を目指して行われています。
それが無理であれば、来年1月からの入学交渉です。
Big Family like Schoolとはスモール・ボーティングスクールで
教育に携わるほとんどの人が公言する母校理念です。
それをそれぞれの独自の方法をもって貫いている人々に
教育に従事するものとして、私は少しだけ羨望の念を抱きます。
Storm King Schoolでは、鹿4頭がわがもの顔でキャンパスを
闊歩していました。小鹿も生まれて、彼らの態度は、
人を恐れない横柄さを感じさせます。
「鹿に一目置く」、これからの人間の在り方には必要な
要素であると思います。
いずれの学校においても、詰込み型教育はあり得ないと思います。
毎日が詰込み教育の連続であれば、数年間でこれらの学校は
生徒減のために、閉じることになるでしょう。
そこにあるのは自然との調和、好きなことへの取り組み、
先生と生徒の親近感、自分の可能性への追求など、
静かで、和むような人が本来、持っている意識、
「ゆとり」を私は感じました。
つづく

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