夏のボーディングスクール訪問 ボストンからニューワークへ
悪天候に大変弱い航空路線ですが、曇り空の火曜日早朝、4時30分の
ボストン空港に長蛇の列はありませんでした。
昨日のフライトキャンセルで、あらたな搭乗券を
作成してもらいましたので、今朝はチェックインをとばして、
今、6時発のコンチネンタル航空1711便の搭乗待ちです。
今日は、ニューヨーク市の内陸側、ニュージャージ州にある
ニューワーク空港に降りて、ニューヨーク州、コネチカット州の
ボーディングスクールを訪問後、初日のフライトキャンセルで
訪問できなかったニューハンプシャー州のボーディングスクールまで、
車で駆け上がる予定です。今日の走行距離は全部で
400マイル(640キロ)くらいです。
東京のオフィスで学校のデータと地図を睨みながら、
学校訪問計画を立て、各校に電話で予約を取るという作業は
全てが完成した時に達成感に満たされるのですが、
今回の訪問のように訪問予定やルートが日々変わると、
現場では、肩に力を入れず、できることをこなしてゆくことがとても
大切だと思います。
さて、昨日当初の予定よりも4時間遅れで訪問した、
ニューハンプシャー州のHigh Mowing Schoolは、学校のどの
建物にもアートが息づいていました。
この学校はウォルドフ・シュタイナーの教育理論を
実践しているいわゆるシュタイナースクールです。
学校を案内してくれた、パットさんにシュタイナー教育の
基本を教えてくださいと言うと、
シュタイナーは初等・中等教育のそれぞれの段階で、
人として達成すべき目標を定めているので、その徳目に
したがって子どもたちを指導しているとのことでした。
私が同行している生徒のお母さんは「私が来たい学校」と言いました。
音楽、絵画、グラフィックデザイン、ダンスなどを豊富に取り入れている
この学校の総生徒数は100人あまり、定員は120名で、
現在の寮の生徒数は60名。あと10名は入寮できるようです。
シュタイナー教育を実践するHigh Mowing Schoolに合格するには、
中級以上の英語力が必要となります。
生活してゆくのに困らない程度の英語力がないと受け入れられません。
絵画に詳しいお母さんによると、High Mowing Schoolで彼女が目にした作品は
日本では美術系の大学生の作品に匹敵するとのことでした。
私がHigh Mowing Schoolを訪問したのは10年前ころだと思います。
その時から比べると講堂、ダイニングなどが改装されて
学校がきれいになった感がありました。
アート系の科目は日々の午前と午後3時までの学習科目の中の一部に
組み込まれているそうです。
3時以降は主にスポーツなど体育の時間として使われるそうです。
High Mowing Schoolはアートが好きな生徒にとっては、
とても魅力的な大家族的な雰囲気のあるボーディングスクールです。