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ボーティングスクール - アート系の教育

情操教育はこれからの教育を考える上で、とても大切な
要素を含んでいると思います。
初等・中等教育で主要科目以外の体育、美術、音楽、
演劇、ダンス、写真、陶芸など、副教科といわれる科目を
ボーディングスクールでは充実させています。
その根本には、子どもたちの好奇心を大切にすること、
個性と特性を伸ばすことの実践があると思います。
日本の初等教育では、音楽と図画工作に代表される
芸術系科目ですが、小学校くらいまでは、習い事として、
学校外で実践されても、受験に備える学習の対応に迫られる
時期になると自然と学習配分が主教科に移行して、
いつの間にか習い事は消えてゆきます。
野球、サッカー、バスケットボール、バレーボール、
テニス、水泳といった体育教育の科目も、
少年時代にクラブチームなどに所属して行っていても、
結局は中学・高校と受験体制が固まるにつれて、
それに特化する道を選ぶか、あるいは主要教科の学習に
徹するかの2つに一つの道しか選択できないのが、
子どもたちの現実のように思います。
これは、日本だけの傾向ではなく、英語圏の国々においても、
一般的には大学入試に向けて、学力強化の方針が確定する、
高校時代には運動ないしは芸術科目を、受験のための勉強と
並行して行うことは、困難なことでしょう。
情操を辞書で引くと、美しいもの、すぐれたものに接して感動する、
情感豊かな心。道徳的・芸術的・宗教的など、
社会的価値をもった複雑な感情とあります。
人は本来、美しいものにこころを動かされて何かをこころざします。
また、卓越したものごとや考え方に感動して、自分の人生の方向を
自ら決めてゆきます。この自発性が教育の分野でこれから、
必要不可欠になるのではないかと私は想像しています。
自らの意思でものごとを決め、自分の意見を主張することの少ない、
日本の教育環境を支配しているのは、国内の大学に入学するための
方法論であり、受験のノウハウではないでしょうか。
そのなかで、情操教育を主におくことは、学校としては、
受験結果にたいして大きなリスクを負うことになります。
したがって、情操教育という選択肢は優先順位が低くなります。
この総論賛成、各論反対の典型のような情操教育を有効に
機能させるにはどうしたら良いかと私は考えるのですが、
学習環境を思い切って外国に変えることで、
それが成り立つ可能性が大きくなると思うのです。
なぜか、それはその環境に適応するために、子どもたちが
否応なしに直面する問題を解決しなければならないからです。
学習とは本来、地味で地道な精神活動です。
それを面白く、楽しくするためには、自分という「個」が
人に認められることが、大きなきっかけづくりになると思います。
つづく

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