日曜コラム 生徒とのコミュニケーション
生徒とのコミュニケーションは、専らメールかスカイプで行っています
メールは手紙の代わりとして、スカイプは電話の代わりです
今の時代、他にもコミュニケーションの手段は複数ありますが
この二つで十分なため、SNSは使っていません
中等教育機関への留学では、日本からの留学生は書く力と読む力が必須です
日本語においても、その他の言語においてもその原則は変わりません
彼らの本分は、もちろん学校で学ぶことにあります
その学校が生徒に要求していることは、人間的そして教育的成長であり
単なる情報のやり取りや観光などではありません
簡単なコミュニケーションであっても、
複雑な思考、論理的が必要なやり取りなどは、
しっかり考えて、読み返しもできるメールがもっともいいと考えています
そして急ぎのやり取りが必要な時は、電話(スカイプ)で話します
時として、彼らのプライベートに立ち入るようなこともあるので
いつも彼らの立場に立って考えるようにしています
英語で話す、聞くは、留学生たちは年齢が若く、適応性もあるので
苦労せずに伸ばすことが出来ますが読み書きは、そうはいきません。
本人の自助努力が必要です。
日本式教育は、この自助努力を型にはめ込み、
セットで提供するのが得意なように思います
結果的に、学校・塾・家庭教師・習い事などをうまく日常に組み込まれます
なぜそうするかとか、学ぶことの目的などそれに取り組む生徒たちから
生じるであろう根本的な疑問に答える機能と時間が
日本の中等教育の現状には欠けているように思います
留学した生徒たちは、彼らが日本で学んだ教育の世界から
英語圏の教育へとパラダイムシフトすることが要求され
その過渡期に疑問を持つ生徒も当然のことながらいるわけです
もちろん、多くの日本人留学生は、全く別の教育の世界に
目から鱗が落ちるわけですが、すべての生徒がそうではありません
彼らの迷いに対して何らかの道しるべを提供したいと思っています
問われるのは、教育の原点である場合が多いのですが、
そのような時にこそ、コンサルタントは誠心誠意、
生徒を応援しなければいけないと私は思っています
誠心誠意であるからこそ、ITがどんなに発達しても
メールと電話でもコミュニケーションは崩したくありません