ニュージーランド留学-NCEAについて
ニュージーランドでは2004年から旧大学入試システムに変わりNCEA(National Certificate of Educational Achievement)が導入されました。それまでの大学進学はユニバーシティー・バーサリーと呼ばれる高校3年時の試験の結果により決められていましたが、NCEAはこの「一発試験」の弊害を排除するために、高校3年間の学習科目を一定の基準をもとに生徒の達成度を評価するものです。
NCEA科目等
Year11よりNCEAのレベル1が始まります。レベル1を達成するために必要な単位数は80です。80単位のうち、数学基礎(numeracy)に関して8単位の獲得が必須となり、国語(英語)読解作文基礎(literacy)に関しても8単位の獲得が必須となります。総生徒数が3000人を超えるニュージーランド最大の公立校Rangitoto Collegeを例にとり、レベル1~3の教科を下記に挙げます:
国語
English
Media Studies (情報・マスコミ関連学習)
E.S.O.L. – English for Speakers of Other Languages(留学生用英語クラス)
社会科学
Geography(地理)
History
History of Art(芸術史:おもに絵画)
Sociology(社会学)
Classical Studies(おもに古代ギリシャ、ローマ史)
Tourism(観光学)
数学
Level 1
Level 2
Level 3
科学
Science
Biology (生物)
Chemistry (化学)
Physics (物理学)
外国語
French, Japanese, Spanish, Maori(マオリ語)
それぞれが3段階Level 1、Level 2 、Level 3
芸術
Drama(演劇)
Music
Dance
Visual Arts – Level 1 (絵画、デザインなど可視的美術)
Visual Arts – Level 2
Visual Arts – Level 3
技術工学
Technology(科学・工業技術)
Graphics(設計・製図)
Carpentry and Furniture(木工・家具製作)
Engineering (技術工学)
Electronics (電気工学)
Fabric Technology (織物技術)
Food Technology (食品工学)
Hospitality & Catering (レストラン・食品)
商業
Accounting (会計学)
Economics (経済学)
Business Studies (ビジネス実務学)
Business School (経営学)
Legal Studies (法律関連学)
Computer Studies – Programming(コンピュータ学習)
Technology Multimedia & Application (マルチメディア学)
Generic Computing – Applications (遺伝学)
Office Systems (オフィス実務)
体育・保健体育
Physical Education (体育)
Sports Science (スポーツ科学)
Health (保健学)
Life Skills (生活技術)
レベル2(高校2年)、レベル3(高校3年)では、それぞれのレベルから60単位の取得が必須となり、あとの20単位は前年の単位が流用できます。この単位というのは、アメリカや日本のように、小・中・高の各段階で卒業とい「資格」を取るために組まれた「単位」とは根本的に違う単位です。上記の科目はおおよそが1科目24単位で構成されています。
レベル1の英語を例にとると、与えられたテキストを読解できれば、4単位がもらえます。テキストを読み取り、理解した要点を記録できれば3単位、個人あてのメッセージを形式を踏まえて書ければ3単位というように、単位というのは特定の課題を達成することにより与えられてゆきます。
つづく