ご支援ありがとうございました
ニュージーランド、バーンサイド高校での地震から帰国までを
報告させていただき、多くの皆さんから「善意のメール」をいただきました。
この書面を借りて、こころから御礼申し上げます。
皆さんのお気遣いを私の「生きる力」とさせていただきます。
2月22日、バーンサイド高校で地震直後に外に避難し、余震が襲ってきたとき、
建物の上にとまっていた6羽のかもめが一斉に飛び立ちました。
ホテルに向かって歩いている時も、多々余震がありましたが、
幹の太さが1メートルもある木に身を寄せると安心できました。
自然にあったものはほとんどがそのままであると思います。
私たちは知恵を使って、豊かで便利な生活を手に入れています。
しかし、私はその豊かさ、便利さが一瞬にして消えるのを
今回の地震で自ら体験しました。
そして、それを回復するために「社会」が動くそのプロセスも
自分なりにニュージーランドという国で体験しました。
私は「生きる力」とは何なのかを留学を通じて考えてきました。
そして、これからもそれを考え続けてゆきます。
なぜ「生きる力」を追求したいかというと、
それが大変「美しい」と思うからです。
生きる力は大人も子供も関係なく「自然」に私たちに備わっていて、
それがグローバルな時代だからこそ、正しい方向に向いてほしいと
考えるからです。
人と競争して打ち勝つのではなく、
自らの意思を人の思いに関係なくつき通すのでもなく、
すなおに人と協力しあって生きるということを
追求することの役に立つことを今回の体験を通じて、
再確認したと私は思っています。
さて、本来海外で学ぶことのお世話をすることが私の仕事ですが、
今回の出張では、多くの皆さんから励ましをいただきました。
留学をなりわいとする人達から共感メールをいただき、
それが何よりの私の励みになります。
そして、どうしたら今後の世界が良くなるだろうと考えます。
自然のなかでは極めて非力な人間が、自然と対峙することを
強いられた時、本当の便利さと豊かさが見えるのではないかと思います。
これを机上で学習し、習得するのはとても難しいことです。
これからの若い人たちが独自の便利さ、豊かさを学ぶことができる、
その機会をすこしでも提供できればと思っています。