留学コンシェルジュ

ニュージーランドへの留学

私の教育コンサルタントとしての30年間を振り返ってみるとその前半、80年代から90年代の半ばにかけて、主にアメリカを中心に学校を紹介してきました。80年代は中学生が留学を考え実行できる時期ではありませんでした。
ボーディングスクールへの留学は一部の人たちに限られ、高校生留学は、アメリカ1年間交換留学が主流でした。しかし、アメリカ方面の交換留学というのは、学校も場所も渡航する本人が決められず、現地での履修科目情報も渡航前はそれほどなく、ホストファミリーとなる家庭の情報も渡航直前まで決まらないなどの「留学の質」の点で私は大変疑問に思っていました。
ニュージーランドが中学高校生をいわば国策として受け入れを開始したのが90年代の半ばです。留学費用の安さ、ホームステイの質の良さ、留学生を受け入れる学校の英語クラスやシステムの充実、学校ごとの留学生専任担当者の配置など、私は自然とアメリカボーディングスクールへの留学と、ホームステイを中心としたニュージーランド留学という2つの大きな柱を中心に海外教育のコンサルティングを行うようになりました。
ニュージーランドの中高留学は、他の英語圏のそれと比較して後発です。しかし、その国民性や文化は日本と共通するものも多く、アメリカと比較して、同じ英語を話す国でありながら、これほどまでに違うものかと私は改めて思います。ニュージーランド中高留学は
留学生のお世話をする責任主体が受け入れる学校にあるということが明確です。学校長、留学生担当者が直接日本にきて、自分の学校の特徴を説明します。私立、公立を問わず、授業料とホームステイ費用がほぼ均一で、学校間の入学難易度がアメリカのボーディングスクールに比較すると皆無ともいえる現状は、留学する側にとって「学校選択」の自由度と幅を広げます。もちろん、ニュージーランドという国全体を見れば、独立運営されるイギリス的伝統を踏襲したボーディングスクールもあります。そのような学校もこれから皆さんにご紹介してゆきたいと思います。
社会的なニーズとしては、英語圏全ての学校をコンサルタントとして網羅するのか良いかもしれません。しかし私がなぜカナダやオーストラリアではなく、アメリカボーディングスクールとニュージーランドに生徒をお世話しているかという理由を、これから体系的に考えたいと思っています。ニュージーランドという国は知れば知るほど、日本からの留学生にいろいろなメリットを与えてくれると私は思っています。

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