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スモールボーディングスクール-ボーディングスクールアメリカ編

総学生数が150名以下の小規模のボーディングスクールが近年スモールボーディングスクールと呼ばれるようになりました。そのほとんどにESLカリキュラムないしはサポートがあり、留学生を積極的に受け入れます。彼らにとって留学生は学校運営のなかで重要であり、留学生をしっかりお世話して大学進学へのよい結果を出すことは学校が発展する大きなきっかけとなります。少数精鋭であくまでも小規模ボーディングスクールにこだわる学校もあるでしょうが、たいていのボーディングスクールは学生数が増えれば、寮を新設したり、先生を増員したりして規模を大きくしてゆきます。
スモールボーディングスクールは大きな家族と呼ばれるくらいに学生と先生やスタッフの関係が緊密です。また、小規模ゆえに寮生活や学業の中に生徒の意見を反映しやすく、親からの要望や意見なども先生やスタッフに反映しやすいという利点があります。24時間が教育というボーディングスクールの方針はもちろんスモールボーディングスクールにも当てはまります。勉強以外のことでも、気軽に先生たちは学生の相談相手になってくれますし、スポーツ、音楽、美術などの活動にも気軽に取り組むことが出来ます。食事のときも全員が一緒に出来ます。校長先生や学生部長などといった先生も気さくに学生と食事を共にします。
スモールボーディングスクールは受け入れに際して志願者にあまり高い学力と英語力を要求しません。学校によっては、納得のゆく説明できれば、志願者が不登校であっても、日本での平均成績が1-5段階評価で2.0くらいであっても受け入れてくれます。留学生のみでなく、アメリカ人志願者に関してもLD(通常の学習になんらかの問題がある学生のこと)、ADHD(多動性症候群:落ち着きがなく集中力が持続しないので通常のクラス授業参加に支障がある場合がある)の生徒であっても受け入れ、それを直し是正するための対応をしてくれます。ただし、スモールボーディングスクールの中には、少人数制にこだわり、規模の拡大を図らず入学後にかなりハードな学習スケジュールを要求する学校もあります。
スモールボーディングスクールは、留学意欲はあるが学業成績が平均以下で、英語力のない生徒に向いています。また、日本の学校で先生や学生との人間関係がもとで不登校になった学生にも大家族と一緒に暮らし、勉強をすることで新たな自分を発見できる可能性も大きいと思います。スモールボーディングスクールの特性を最大限に活用するために、出願の際には、自分の過去の問題点や課題を隠すことなく、むしろ堂々と述べて、その上で何をしてもらえるのかを問うのがよろしいでしょう。そのためにも、学校を訪問して、お互いにスモール・ボーディングスクールで学ぶメリット、そしてリスクを確認すべきであると思います。

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