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ボーディングスクール入試-コンサルタントの役割

ボーディングスクールとコンサルタントは特別な関係にあるといっていいと思います。そもそもアメリカのIECA(Independent Educational Consultant Association)メンバーのコンサルタントは、ボーディングスクールでの勤務経験のある人がほとんどです。彼らはボーディングスクールとお互いに積極的に協力しあい、出願者に合った学校探しやその入学プロセス、更には入学後の指導も請け負うという立場にあります。
それぞれのボーディングスクールは、合否の発表の日を公表していて、出願者がその日以前に結果を知ることはできません。しかし、多くのボーディングスクールはコンサルタントに対しては、公の合否発表日以前に志願者の合否の結果を伝えることもあり得ます。
ボーディングスクールの入試プロセスにおけるコンサルタントの意義は、出願者およびその家族にとっての教育パイロットであることです。学校選択から始まり、願書作成、インタビュー、出願完了後の志願者の志望校の優先順位の決定、そして合格交渉と日本に比べて、その行動範囲は広く、多岐にわたります。それ故に、ボーディングスクールでの就業経験者、特にアドミッションオフィス、あるいは校長、副校長などの学校管理者を経験した人がIECAのメンバーでは大半を占めているのです。
コンサルタントは出願したすべての学校に合否を尋ねるということはほぼありません。本人の第一志望に対して、自分の持っている力を最大限に活用し、志願者の合格を目指して、学校と交渉をします。したがって、コンサルタントと志願者本人、そして親と親しく本音でコミュニケーションを取る必要があります。
ボーディングスクールへの日本人留学希望者に対するコンサルタントの役割は、ボーディングスクールについて基礎的なことを伝えることから始まります。
「いい学校」と日本でいえば、その定義は、一般に流布している偏差値情報で裏付けを取ることができ、志願者がその偏差値をクリアする勉強に関する方法論は、予備校や塾の専門家と連携がとても容易です。しかし、ボーディングスクールには日本の偏差値のような信頼性の高い学校評価の基準はあり得ないのです。
つづく

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