ニュージーランド留学-学校選定の条件
今週のブログでご紹介した、日本人ハリーさんは、
ビジネスマンとして世界の多くの国々を訪問し、滞在してきましたが、
ニュージーランドの地方都市、Omaruを「安全」、「人々が親切」、
「住みやすい」などから、留学生には適していると言いました。
設備、施設については、アメリカの中堅以上のボーディングスクールより
劣るものの寮施設を備え、町から程遠くないところに位置し、
人々も親切であるこの環境は英語を学ぶためにお勧めできます。
特に、10年前と比べるとニュージーランドへの留学生が減っており、
多くの中学高校で日本人ゼロが珍しくありません。
単独で学ぶ日本人留学生としては、英語以外を使う環境がないことは、
学習的アドバンテージであると私は確信します。
今回の旅行で、私が同行した15歳、男子生徒はインバカーギルから3日目、
6校の学校訪問を終えてクライストチャーチに到着して、
「やっと日本語が聞こえてきた」と言いました。
東京から比べるとミニ都市のクライストチャーチですが、
やはり日本からの留学生や観光旅行の人々で
ダウンタウンには日本語が目立ちます。
生活と学習の雑多なリスクの少ない田舎町がやはり中高留学には
向いていると私は思います。
余談ですが、大学レベルとなれば、断然都会で学ぶことをお勧めします。
高等教育においては、情報量多さと、さまざまな人との出会いが
かなめですから、日本人が多いなどといっていては、
まともな学習の追及はできません。
さて、ニュージーランドの英語についてですが、
明らかにイギリスよりです。
私自身はクイーンズイングリッシュにと呼ばれるものの詳細は
知らないのですが、オセアニアの英語がイギリスよりであることは、
エリザベス女王が通貨や国事に頻出し、
イギリス国教会(アングリカンチャーチ)が多いこと、
公園のつくりなどをみれば明らかです。
英語全般に関して、私の経験から明言できることは、英語圏の国々において、
先生の話す英語はどの国も大変わかりやすく聞きやすいということです。
イギリスを含めいずれの国に行っても、先生方と話すときに
私は英語で苦労しません。
私的なコメントですみませんが、30代、40代の海外出張では、
しばしば「あなたアメリカで英語を学びましたね」と言われたものですが、
ここ5年ほどはそのようにいわれません。
これは、年とともに英語を早口でぞんざいに
話さなくなったからだと思います。
ゆっくりと自分の思うところを相手の目をしっかり見て、
なるべく笑顔で話をする。「イヤー」、「アイウォナ・・・」、「アイガナ・・」
などと言わずに丁寧に話をする。そうすることで、
自分の精神的な背筋が伸びたような気がします。
やはり、英語はコミュニケーションの道具であり、
それを使う人のこころがとても大切であると私は思います。
英語圏のどこの国に行っても、そこで会う留学生たちは自分の国の訛りで
英語を話し、完全に現地人に同化しないというのも私の経験です。
中等教育での留学は、次に大学への進学があります。
いずれの国で学んでも、世界の高等教育にチャレンジできます。
言葉よりもその国の文化、教育の方針、そして教育投資金額も十分に検討して、
行く先の国を決めることが懸命な選択であると思います。