ボーディングスクールへの留学-入学学年について(アメリカ編)
オセアニアと違い北米の教育システムは日本のそれと酷似しています。
正確にいうと戦後、日本がアメリカの指導のもとで単位制の導入を
したわけですから、アメリカの教育システムを土台にしたといえると思います。
アメリカも日本も初等教育を修了することで、前期と後期に分けられている
中等教育に進み、それを修了することで高等教育へと進みます。
それぞれの段階で卒業証書があり、それが大変な意義を持ちます。
卒業証書のないオセアニアとこの点が大いに異なります。
北米の場合、日本ほど鮮明にかつ明確に小学、中学、と高校を区別しません。
おそらく、人口密度の関係で厳密に区別しても
生徒が不足していたりすることもあり、中等教育は学校や地域の都合で、
6年生(6th grade)から12年生(12th grade、高三)までとか、
7年生(中一)から12年生といったケースはざらです。
ジュニアボーディングスクールについていえば、
9年生(中三)までの学校が多く、ボーディングスクールの9年生が
フレッシュマンと1年間重複しています。
留学生はジュニアボーディングスクールで9年生までを終えて、
難関ボーディングスクールの9年生から1年だぶって入学することで、
英語力不足を補うことが普通です。
日本の小学校を卒業してからその年の9月入学を目指す場合は、
英語力がなくても、本人の若さゆえ柔軟な適応力を期待して、
7thからの入学をするのが通常です。
アメリカ東海岸地方のジュニアボーディングスクールは、
留学生受け入れの多年の経験から、子どもたちの能力(ポテンシャル)を
見抜き面接に行った場合は、終了後1ヶ月以内くらいで、
合否の判断をします。
年内に学校訪問に行き、書類提出も完了したにもかかわらず、
2月中旬になっても合否が出ないような場合は要注意です。
対策としては、面接を担当したアドミッションスタッフと
直接電話で話して、ストレートに合格の可能性を聞くのが良いと思います。
担当者が歯切れの悪い返答をするようであれば、
有力な候補がいて、本人の合否が危ういと思うくらいで
ちょうど良いと思います。
逆に年内に合格を訪問校からぞくぞくといただく場合もあります。
ジュニアボーディングスクールはボーディングスクールに比較して、
規模が小さく、3月10日合否発表というルールはありません。
合格通知書には2週間以内にデポジットとして3000ドル~4000ドルを
収めることが書かれていることが多いのですが、
その場合は、メールや電話でデポジット振込み期限を延ばす交渉をします。
年内くらいであれば、振込みを待ってくれることが多くあります。