ボーディングスクール-面接の要点3
ボーディングスクールの面接は本人だけではなく、親に対しても行なわれます。
ただし、親の発言が本人の合否にかかわるということではなく、
ざっくばらんに、面接担当者から「何かご質問はありますか」から始まります。
親にとって学校側に質問するのにこれほどよいチャンスはありません。
「とくになにもありません」は絶対に避けてください。
受け入れる側にとっては、無関心とも受け取れられかねませんから。
私はどんな状況であっても初めの質問は、
「(本人との)面接はいかがでしたか」と聞きます。
そのときの担当者の表情と言葉で、彼らが志願者にどんな印象を持ったのか、
その率直なこところを感じたいからです。
「よかったよ、いろいろなことが聞けたし、何しろ英語が出来るじゃないか」
「うーん、英語力をもう少し伸ばす必要があるね」
大別すれば、本人のコミュニケーション能力はこの二つになります。
親の質問は続きます。
「留学生に関する貴校の教育基本方針を教えてください」
「留学生のための英語クラスの詳細を知りたいのですが」
「病気、怪我などの緊急時の対応について詳しく知りたいのですが」
「留学生で一番困ることは何ですか」
たくさん聞きたいことはあるでしょうが、5-6個くらいの質問が妥当です。
今度は担当者から親への質問があります。
「お子さんのよいところ、悪いところを教えてください」
「あなたはお子さんの教育に関して、本校に何を期待しますか」
「お子さんのどのようなところを伸ばしたいですか」
「将来の教育プランをお持ちですか、もしあれば教えてください」
合格の感触とは私にとって、相互の質問と答えが滑らかで、
笑顔や笑いがこの緊張の時間にも必ず複数回あるようなときにあります。
「いけるな」と感じるのです。
もちろん、それぞれの学校が要求するであろう、平均成績、
英語力については、盛り込み済みの学校選定であることは言うまでもありません。
今まで印象に残った親のコメントをいくつか引用させていただきます。
(自営業)父親:この子に人として大切なことを教えてあげてください。
母親:この子がこんなに笑顔で人と話しているのは見たことがありません。
(CEO)父親:この学校のおもてなしはファイブスターだね。教育もしかりだろう。
両親:こんな学校が世界にはあるのか。