日曜コラム 趣味と生活
趣味のありがたさを実感しています。
結婚以来封印されていたバイクを30数年ぶりに復活させてみると、
学生時代、1000キロを超えるツーリングを何度も経験した
「あの時」がすぐに戻ってきました。
厳寒の今年ですが、意識の熱さがあれば、寒さは防げます。
バイクに乗って剣道の稽古に行きます。
多少の荷物をバイクに括り付けて片道10キロの道を行きます。
その後、15キロほど離れたところにある母の病院に行き、
顔と体を拭いて、クリームを塗布するというルーティーンを行い、
自宅に帰ります。
終末の日常なのですが、移動手段を変えたことで、
物理的、精神的な風景がドラスティックに変化しました。
楽しくなったといえます。
剣道も23年間、趣味としてやっていますが、
体調を維持と管理にとても役立っています。
稽古仲間に20代後半のフィリピン人がいます。
日本で英語教師をしている人ですが、日本の文化にも興味があり、
3年前から剣道を始めて今、二段です。
若いだけあって、どんどん上達しています。
技の習得には、時間を要しますが、学びの意欲が立派なので、
これからも伸びていくでしょう。
若い人たちと稽古ができてとても刺激になります。
稽古が終わった時の爽快感が実に新鮮です。
テニスも途切れることなく40年以上に渡り継続しています。
セットを取るか、取られるかと競っている時はとても熱くなります。
そんな時は、おおよそ冷静さが勝負を決めるといっていいと思います。
精神的に過熱して、ミスをすると、体のバランスが
崩れ、それに気づくことができずに自滅してしまうのです。
趣味のテニスですが、技術的、体力的には過去の自分には
勝てると確信して続けています。
「昔はこんなではなかったのに」と一度も思ったことはありません。
ゲームが始まれば、意識の熱さのコントロールで精一杯、
過去のことをあれこれと回顧する余裕などなく、
ボールに集中することのみに徹します。
「趣味はいいなあ」と思います。
次男は趣味の生き物好きが高じて養蜂をなりわいとしています。
家内は、かつては「ニット教室」を開いていたのですが、
20年ほどのブランクを経て、それを復活しました。
テレビを見る時でも、手が動いています。
趣味という生活のフレイバーに感謝し、
これからも継続していきたいと思っています。