留学コンシェルジュ

小・中・高校留学-生徒にとっての一大事2

先日は、私の息子の留学について触れました。
2003年、コンサルティング22年目にして、
私は「留学生の親」の気持ちに近づきました。
そのとき以来私は、折に触れて「自分の子どもと同等に」ということを
生徒を含めて、お母さんやお父さんに言ってきました。
「うざったい」と生徒から思われているかなと感じることは、
正直なところありませんでした。
親からも「内政干渉」的な警告やクレームは幸いにもありません。
子どもたちそして家族のお世話を私は、「真剣勝負」と思っています。
勝負といっても、勝ち負けが問題ではありません。
次々と課題や問題は追っかけてきます。
考え方や人としてのあり方についての勝負なのです。
前日のブログと多少重複しますが、「私の子どもにも同じことを言った」、
「わが子ならYESとはいわない」という私の言葉に嘘はありません。
無理して、言葉をひねり出しているわけではありません。
ホームステイでもどこまで留学生が我慢(受け入れ)するか、
また、絶対に言わなければいけないことなど、私は迷う必要がないのです。
彼らの「一大事」、私はまず彼らの話を聞き、共感します。
彼らが「勇気」を出して、私に言ってくれたと思うからです。
本来なら現場で解決すべき彼ら自身の問題かもしれません。
しかし、それができるまでには時間と努力が必要です。
そのタイミングを計り、親や学校と必要において連携するのが、
コンサルタントの仕事と私は思います。
ホストの小さな子どもが嫌い、先生が気に入らない、ルームメイトと
うまくやっていけないなど、私は「何でも言ってくれ」
と生徒たちに伝えています。
「子どもが嫌いなら近づきたくない、かかわりたくない」、
「先生が気に入らないから、クラスを変えたい」
それが、簡単にはゆかず、また彼らの思いを実行することが、
必ずしも解決策とはならないことを自ら学ばなければ、
留学の意味がありません。
しかし、一方で彼らは心から叫んでいるわけです。
人生経験も少なく、思いの限りを尽くして彼らは
内容の正当性ではなく、問題解決を望んでいるわけです。
「どう解決するか」-私の真剣勝負の意味が勝ち負けでないことが、
わかっていただけると思います。
個々の子どもたちの問題解決にシステムはありません。
対応へのマニュアルももちろん存在しません。
一人ひとりと真剣に向き合い、相手の話を聞き、
その苦しさと悩みに共感し、彼らの人格を認め、尊重し、
私は思っていることを、率直に彼らに伝えます。
家族の一員として小さな子どもたちとかかわることは、
「当たり前」のことです。ベビーシッターとは別のことです。
先生が気に入らないからクラスを変えられるのは、
大学生になってからです。気に入らない内容をつぶさに分析し、
先生と解決のために話す必要があります。
自らの努力なしに、私が努力の代行はできません。
私は留学という手段を通して、人を動かすことがいかに難しく、
自分が変わり動くほうがよほど合理的で楽なことかなど、
彼らがこれから生きてゆくうえで、参考になるであろう精神を
率直に伝えることを心がけています。
おおよそ私がお世話している10代の若者たちは論理的です。
納得ゆく説明ができれば感情に任せて、反論(talk back)することはまれです。
ただ彼らは、「権威に従え」とか、「しょうがない」には納得しません。
つづく

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