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#4 ジュニアボーディングスクールから高校へ

<昨日のブログに続きます>
ジュニアボーディングスクール(中学)からボーディングスクール(高校)へ、そしてボーディングスクールから大学へというそれぞれの段階での入試方法は相似形と言えます。
先日のブログで述べましたが、アメリカの大学は独自の入学試験を実施しませんが、それは高校でも同じです。
本題からそれますが、アメリカの場合、公立のハイスクール(高校)は、日本の公立中学校と同じように、その学区に住んでいる生徒たちは全入であり、入試そのものがありません。日本の場合、義務教育は15歳で終わりますから、高校への進学は任意であり、入学のためには各校が実施する試験を受けますが、アメリカの義務教育年限は16歳で高校の学年では10年生ということになります。本題に戻ります。
アメリカのボーディングスクールが求めている共通試験はSSATと呼ばれる英語と数学の試験です。留学生の場合は、この試験にプラスしてTOEFLがランク4以上の学校への出願では必須となります。
この試験の結果でボーディングスクールは志願者の基礎学力を確認します。テンスクールズの出願であれば、TOEFLは満点の120点を取る必要はないものの少なくとも100点はないと英語に関する基礎学力不足とみなされるでしょう。ランク4のESLのないボーディングスクールであれば、学校によっては80点くらいの英語力でも良い学校もあります。
SSATやTOEFLが、基礎学力の確認とされるなかで、学力の要素として重要になるのが学校での成績です。アメリカの場合であれば、ランク4以上の学校に出願する生徒は0から4段階の成績評価で最低でも3.5は必要となります。アメリカは絶対評価ですから、日本のように1から5段階の評価がバランスよくクラスで配置することを先生は意識しません。ボーディングスクールでの学業評価においては、Aが当たり前で最低でもB、C以下の評価がついた場合は、大至急に対処が必要となるのが成績評価の現実です。
ボーディングスクールに留学して一年以内の生徒に日米の授業の違いを聞いてみると、日本は先生の講義によって授業が成り立っているのに対して、ボーディングスクールは、ディスカッション形式の授業が主流です。生徒の授業への参加度、発言の内容、宿題の出来、小テストの結果が定期試験とともに成績に反映されますから、成績の良しあしはアメリカのボーディングスクール入試においては、とても重要な要素となります。

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