ボーディングスクール留学-リーダーシップ教育について
リーダーシップ教育の重要性はこれから増加すると思います。
その要点は前日のブログで述べたとおり、
人に信頼されることにあると思います。
当初、私はリーダーシップ教育という概念を
ボーディングスクール案内等で目にしたとき、
人の上に立つための要点などを網羅したいわば、
一般教養分野とは別の特別な教育を思い描きました。
しかし、「人に信頼される」ということは、リーダーか否かを問わず、
私たちの日常において、年齢や性別、立場を問わず、
誰もが望んでいる、あるいは求めていることに気づきました。
あるボーディングスクールの生徒が私に説明したくれたことには、
「リーダーシップとは、開いたドアを閉じるために、
ノブにつけられた紐を、どのように『押して』しめるかということ」
紐を『押して』ドアを閉めることなど、到底できません。
先生がいいたかったことは、人は変えることができず、
自分が変わらないといけないということなのだと思います。
自己啓発セミナーの一場面のようですが、
その生徒は現役の高校生でした。
このような精神的教育理論を日常の学校生活で
どのように取り入れることができるでしょうか。
そして、どうしたら生徒たちが自分を「自ら」成長させ、
人の気持ちを汲み、共感し、人のために尽くすことを、
体得できるでしょうか。
結局は自分のためであり、ゆえに精神の損得感情を満たして、
自分の満足する人生を手に入れるか-日本では、社会に出てから、
あるいは社会人準備のために、多くの人が自ら取り組むテーマです。
-「言うは易く行なうは難し」を承知で、教育環境を整備し、
自らを研鑽し、10代の子どもたちの自己啓発に取り組んでいる教育機関や、
先生方を私は羨ましくさえ思います。
彼らの根本には、生徒との一体感があるのだと思います。
また、人が好き、教えることが好きなのだと思います。
ゆえに、社会の喧騒から離れた、何もない田舎の学校社会で
楽しく、子どもたちと生活ができるのだと思います。
彼らにとって生活がそもそも教育であることに抵抗がないのだと思います。
遊び盛りで、好奇心とエネルギーに満ちている、10代の子どもたちを
24時間面倒みることが、「管理」を主体にできるわけがないと
私は正直なところ思っています。
「信頼」という壊れやすく、繊細ともいえる精神活動は、
覚えこむことではなく、「感じる」ことでその生命を
与えられるのではないでしょうか。
リーダーシップ教育に取り組む人たちと、その精神は共有したいと
私は切に願っています。