留学コンシェルジュ

小・中・高校留学-プレゼンと作文能力

留学生を持つお母さん方との雑談の中で、大変参考になるご意見があります。
サマースクールから帰国された生徒のお母さんが、来社され英語圏教育と
日本の教育の違いのなかで、プレゼンおよび作文に対する考え方が
今日の話題の中心となりました。
これからの社会でプレゼンテーション力は、
英語力と同等に重視される可能性があると私は思います。
作文力というのはいわば論理的(ロジカル)思考力の具現化でもあり、
パワーポイント等を使ったプレゼン力とともに、重視されると思います。
日本では、このような能力の開発は大学に先送り
されているのではないかと私は想像しています。
その想像が外れていることを願うばかりですが、現実は甘くないかもしれません。
その根拠は、大学受験のシステムにあるのではないかと思います。
知識の分量を問うことが中心に考えられると、個人の発想やそれに至る道筋の
検証といういわば、個別能力開発のためには、一方通行の教え込みよりも、
ディスカッションや問答が中心とならざるを得ません。
膨大な知識量を予定通りこなしてゆくためには、生徒個々の意見を話題の中心に
持ってゆくことは至難の業となるでしょう。
ゆえに、プレゼン力やエッセイ作成力というのは、高等教育部門が請け負う、
分野となるのではないでしょうか。
英語圏の学校では、ディスカション、エッセイ作成などは幼少のころから、
当然のことという教育環境があります。
大学受験のシステムもとらえ方も違う環境であるがゆえに、
そのようなゆとりが生まれるのか、あるいはゆとりではなく、
それが高等教育を受けるための必須の知識となるかは、
私も明確には判断はできません。
ただし、勉強を主体としたサマースクールに日本で勉強をやり慣れている
生徒が参加すると、初めの1週間は文句を言っても、それ以降は、
おおよそ意見の表明やそれに対する先生のリアクションに
肯定的になるという事実があります。
さらに問題はフェイスブック、トゥイッター、スカイプなど
コミュニケーションツールが日常化している現実では、留学から帰国した後でも、
異文化それも多国籍の友達とつながることが容易であるいうことです。
自分の意見が表現できて、さらにそれを誉めてくれる、当たり前のようですが、
このような英語圏スクールの文化に、熱く燃えてしまうのが、
日本の勉強に慣れている生徒たちの現実でもあります。
くわえて、英語で世界の子どもたちとつながれるというのは、
彼らの知的好奇心を満たすに足る状況となるのでしょう。
私は、ひと夏の経験でピリオドを打ちたいお母さんたちから、
「留学継続」相談を受けることがあります。
できたら、親の意思をサポートしたいのですが、
「子どもが言うことを聞かない」というところまで行ってしまうと、
さすがに悩みます。
私が悩んでも何もできないので、結局はご家族の判断を尊重します。
つづく

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