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小・中・高校留学-個性・能力の発見3 危機感への気付き

個性や潜在能力に気付き、それを確信し、自信とプライドを持てたら、
その人の人生は納得のゆくものに限りなく近づけると思います。
そのために必要な刺激は危機感ではないでしょうか。
6月8日と6月11日のブログ子どもたちの精神の損得感情
精神の損得感情2:グローバル時代の未来と自立で紹介させていただいた、
未知の文化に対する子どもたちの適応性、順応性の原点に、
彼らの無垢な自己保存の欲求としての危機感を感じます。
10代の子どもたちに「日本の将来を憂えよ」と言っても、「?」だと思います。
では、世界の中での日本の経済的立場、社会動向が示す内向き性など、
詳細な説明をしたとしても、自分との具体的関係性が実感できない限り、
「危機感」は湧くものではないと思います。
「自分」危なくなって初めて、何かに動き出す。
それが私は自然であり、人として素直な感情であると思います。
危機感と個性・能力が自然に必然的に結びつく環境が作れたら、
親は一安心、あとは「君たちが自力で生きて行け」と言えるのではないでしょうか。
ほめること、認めること、長所を探してあげること、
短所を忘れさせるほどに、伸びのびと子どもたちが活動できること、
それを徹底して個別に追求することが、私の仕事の多くの部分を占めています。
子どもたちは多様であり、自分の探し方も個別であり、
成長の方法も個別であると私は気付き始めました。
「気付き」私にとり遅かった理由は、
自分の10代が、個性や能力をそれほど重視する時代でなかったからだと思います。
社会のメジャーな価値観にそれほど選択の余地もありませんでした。
流れに乗れば、「極端」な間違えはありません。
そのような状況では、個性だの(個別の)能力だのは
後回しで良かったのだと思います。
ところがあっという間に「グローバル時代」の到来です。
問題は、基礎知識訓練機関として学校に、「グローバル時代」の現実を
危機感としてとらえる機能が欠如しているということにあると思います。
私は「グローバル時代」だから、一挙に個性化、個別化、能力特化を幼少から
教育のプログラムとして組み込むことは望んでいません。
理由は、社会として不自然だからです。
しかし、それは教育する側が、「グローバル時代」に無関係を
意味することではありません。
グローバル時代だからこそ、「危機感」への認識が必要。
危機感への認識は、世界を知らなければできることではありません。
世界の知り方もさまざまです。
インターネットやマスメディアを通じて、知識はあふれるほどに入ります。
しかし、何が正しいのか、何が間違っているのか、
多くの場合、「自分」が判断しないといけない時代なのだと思います。
そこで、世界との多様な形での接触を私は提案しています。
年齢、期間、場所、目的などその情報もあふれかえっています。
だから、個別に考え、実行することが必要です。
小さなときから、家族単位で個性・能力の発見に取り組むこと、
教育は単に教育者に任せる時代ではないと思います。
つづく

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