小・中・高校留学-学校訪問について
文化に優劣はなく、多様な人種とその価値観を受け入れることが
国際人の第一歩と私は確信しています。
実はこのことを文字でなく体感してもらいたいのは、
留学する本人のご家族に他ならないと私は考えています。
わが子がどんな環境(安全)で、どんな人たち(教育レベル)と、
どのようにして学ぶ(システム・施設)のかを
保護者の皆さんに実感してほしいのです。
「かわいい子には旅をさせろ」とはドメスティック的見地から
生み出されているとは思いませんか。
武蔵野の国から河内の国に子どもが旅をするにしても、
文化の基礎となる言語や生活習慣がちがうということはありません。
グローバル時代にこの格言を復活させるためには、
動作主である子どものために、発想主である親が新たなる国についての基礎を
確認し、子どもと共有することが望ましいことであると思います。
そして、その橋渡しをするコンサルタントにとって最も大切なことは、
固有の「文化」を持った家族が新たな国をどのように受け止めるかを
理解することであると私は思います。
私はわが子を留学させようと決意した2000年くらいから
「自分の仕事の50%は(留学生の)親としている」と言い続けてきました。
自らの体験的実感がそう言わせたのですが、そこから演繹されるのは、
「家族固有の文化」に対する尊厳と受容だと気付きました。
留学生本人が世界のどこで学び、苦労して自己確立を成し遂げるにしても、
その土台は家族に帰結します。
もし、土台としての家族文化がなければ、
自己確立はできないとまで、思うようになりました。
それは、「多様性」への根本理解のためには
自分がよって立つ根拠がどうしても必要になるからです。
私は多様なご家族との学校訪問を通じて、
海外の学校という異文化紹介とそれぞれの家族という
異文化理解を繰り返し、現在に至っています。
その中で、親も子も辛いことが起こるであろうことの予測、
また、良い結果への希望、そして未来を予測する想像力、
私は、それぞれの家族が「留学」という手段で、個々の文化を展開してゆく、
その現場にいたいと思っています。
汝自身を知ること、そして、自分を形成した「文化」に対して、
「ありがとう」と心から沸騰する意識。
それを受け止めて、いろいろな場面を共有できる親子。
10代の留学を考える皆さん、特に小学・中学留学を希望される方、
ぜひ、学校を訪問してください。