留学コンシェルジュ

小学・中学・高校留学-学校の価値観(生徒の論理)

私は今までに「勉強大好き」という生徒に会ったことがありません。
得意科目、不得意科目を淡々とみな「勉強」しています。
彼らは心の中で、得意科目だけ勉強できたらなあと
思っているのではないでしょうか。
「なぜ勉強するの」という彼らの率直な疑問に私たちは答えうるでしょうか。
グローバル化の中で、あふれかえる情報の中で日々を送っている彼らに
「教育」という世界は明確な答えを持って臨んでいるでしょうか。
さきに、インドの若者たちの現状をブログで紹介しました。
ハングリー精神にあふれ、富に対して一直線に向かっている彼らは
日本の若者よりも物理的に恵まれていなくても、「希望と夢」に対しては、
恵まれている環境にあるかもしれません。
世界がグローバル化され、情報革命で新たな市場が生まれ、
アジアの国の目覚ましい台頭が21世紀前半にさらに加速される中で、
豊かな国、日本の若者への教育の現状は戦後から大きな変化は見られません。
「ゆとり教育」の本質は、子どもたちの個性や好奇心などの精神的成長を
促すために知識の暗記量を減らすことにあったと思いますが、
頂点大学への入学競争のため、ゆとりはその効果を上げたとは思えません。
教え育むはずの教育が結果的に自ら学び育つ方向へとシフトできなかった
その背景には、豊かになってなお、高学歴による安定志向の神話が
健在だからだと思います。
高学歴がもたらす、高収入とそれによる豊かさという人生プランは
バブルを明確な境として崩れたことは、私たち大人が
実感している現実であると思います。
21世紀という時代は「原点回帰」の時代と私は考えます。
子どもの原点回帰は彼らの幼少時の笑顔であり、物事に対する好奇の目や
素朴で親をハッとさせるような質問にあるのではないでしょうか。
豊かさに私たちが置き忘れてしまったものは、
「教育」という分野で考えれば、「知る喜び」への探求心ではないでしょうか。
「留学すればそれが得られるのか」、私はそれを考えています。
私は、少なくともそこそこ豊かな現代の日本に生きる子どもたちに
幼いころの好奇心や素朴な疑問に実直に答えうる教育環境を与えたいと、
思っています。
本来ならその教育環境は日本であるべきです。
しかし、世界のいずれの国においても、教育は重要な国事ですが
万能教育というのはあり得ません。
教育の本質として、私は自助努力、克己心、忍耐力、
そして知的ハングリー精神を生み出す状況と環境を
日本を含む世界のどこかで彼らに提供したいと考えています。

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