小学・中学・高校留学-激動時代の教育 その2 英語力
英語はグローバル化時代に必須のコミュニケーションツールです。
「これからは、英語くらい話せなくては・・・」
と誰もが思っていると思います。
私のお世話する生徒たちは、英語力はほとんどゼロの状態から
スタートしますが、英語力を少しでもつけるため、
「留学までに何をしたら良いか」という本人、親からの質問に
私は迷うことなく、「読み書き」を徹底することを勧めています。
高校生までの留学の場合、生活に必要な「聞く、話す」英語力は
ほっておいても2-3ヶ月で「どうにかなっている」のが現実です。
朝起きて、どこで朝食を食べるか、シャワーはいつどこで取るか、
授業は何時からで、昼食は、放課後どうする、クラブ活動は、
スポーツは、夕食は、宿題は、勉強は、そして週末はなどなど・・・
聞かねばいけない、話さねばいけないという状況が彼らに
渇を入れるからです。
そうなると人間とは大変強いもので、その環境に適応するよう
みな努力するのです。勉強習慣があっても、なくても、
日本での家族や学校環境がどうであっても、
音を上げてギブアップする生徒はいません。
(29年間、私は10代の子供たちの異文化への適応力に感心し続けていますが、
ここでは英語力というテーマなの話を英語力に戻します)
私は使える英語を、「生涯にわたって使え、仕事に役立てることのできるもの」
と定義しています。
それでなくては留学への教育的投資価値が半減してしまいます。
留学に必要なのは、話せる英語ではありません、
また聞ける英語でもありません。
ビジネス仕様に堪えるだけの、内容と説得性のあるものでなければ
役に立たないのです。
話す聞くは現地での実践に任せ、日本での英語力の準備には
できる限りの読み書きに集中することをお勧めします。
読み書きの基礎は日本の中学校カリキュラムが十分に機能します。
学習のノウハウはあくまでも基礎文法知識であり、
高度の文法知識は必要ありません。
書き方のノウハウは日本を英語に訳す
という作業はあまり必要ないと思います。
紙面の関係で、ライティングメソッドの詳細はのちのブログで
解説させていただきます。