留学直前アドバイス-現地で最も重要なこと その1
渡航後の半年間は留学生にとって試練の時であると思います。
ここを乗り切ることで、おおよその生徒さんが安定した留学生活を
手に入れることができるといっても過言ではないと思います。
前回のブログで、学習について触れましたが、
今回から私が思うこどもたちの「生きる力」について
より具体的にお伝えしたく思っています。
はじめに保護者の皆さんに質問させていただきます。
「日々の生活で最も大切なことは何でしょうか」、
たくさんの答えがあるとおもいますが、私はとりわけ「人間関係」、
「意思伝達力」ということに注目したいと思っています。
その理由は誰一人として、人とかかわらずに生きている人は
いないと思うからです。
日々自分がかかわる人々との人間関係が円滑で、相互の意思が伝わっていれば、
おおよそのことはうまく行くのではないかと思います。
さて、10代の留学生諸君は、渡航後、
いきなり人間関係ゼロ環境に突入するわけです。
国内の転校とちがい、人間関係に加えて言葉が通じない。
そして、衣食住の文化も今までとは違うことだらけとなります。
精神的盲目状態のなかで手探りでの生活がスタートするわけです。
彼らは、極めて不自由なこの環境の中で、いろいろなことを考えます。
「今までの英語の勉強は一体何だったのだろう」
「おれは、(わたしは)こんなにも弱かったか(の)」
「思っていても、言えない、くやしい、なさけない、寝てしまおう」
「宿題がわからない、どうしたらいいだろう、誰にきけばわかるかな」
「帰りたいなあ、日本にゆけば楽しいのに、なんでこんなに苦労するの(か)」
私はこの仕事を続ければ、続けるほど、カウンセリングの大切さを感じます。
少なくとも子供たちの初期状況を理解し把握しているのは私ですから、
その免疫をつけさせ、本来の「自分らしく」海外で勉強させてあげるのが、
私の教育コンサルタントとしての役割です。
私はそれぞれの生徒の「人間関係の構築」をイメージしてカウンセリングをします。
生徒は一人ひとり違います。ある生徒は留学先で人間関係の構築を
自然にできても、そうでない生徒もたくさんいます。
ここの生徒の得意なスポーツ、芸術、社会活動、興味のある分野などが、
留学初期には極めて有効に作用することが多いのは、
人間関係構築に自分の得意なものが役立つからにほかなりません。
つづく