中学・高校生 - 留学のための英語学習その2:読み書きの基本について
中学・高校生留学で英会話が重要でなくて、なぜ読み書きが重要か
より詳しく解説したいと思います。
日常の生活に必要不可欠な言葉は、好むと好まざるとにかかわらず、
留学生をして「話さざるを得ない」状況を作り上げます。
黙って周りの真似をしているだけでは済みません。
小遣い、土日の外出、授業外でのスポーツ、芸術、
ボランティア活動などへの参加は、学校から生徒に与えられる
ものではなく、生徒が選ぶものであるからです。
与えられるものが多かった今までの日常から
意識のコペルニクス的転回を余議なくされる生徒たちを
根底で支えているのが、生きてゆく力であると私は思っています。
故に現場で困り、倒錯し、逡巡するといった自分を知るという
プロセスのインパクトが強ければ強いほど、
納得できる回答を求めて、自分を突き動かす。
そこに私は留学の意味を強く感じています。
読む、書くという作業は教室の中で行われるため、
困る程度が緩やかとなり、生活の現場に比較して地道で
時間のかかる「学習」という作業が求められると思います。
その時に問題となるのが、今までの英語学習からの脱皮です。
英語→日本語というパターンはなくなり、
穴埋め問題も一つもなくなります。
留学で求めれれる英語能力とは、相手の言いたいことを理解し、
それを自分でまとめること、また自分の言いたいことと、
その理由を明確に相手に伝えられるという能力です。
ここでも、知っていることを再生するという力は、
留学においては優先順位の1位ではありません。
そのために英語というツールの基本を理解することが
大切だと前回ブログの繰り返しになりますが、改めて強調します。
英語のできる人は、ピリオドの少ない長い文章でも、
その構成を読み取り、「節」や「句」がどこに「かかっている」
(修飾している)かを瞬時に判断します。
ですから、英語文章→日本語訳という過程を省略できるのです。
英語の文章のおおよそ90%がSVOで成り立っていると、
ある英語学者が言っていました。
「2行も3行も続く長い文章でもSVOなのですか」
はいそうです。SVOとは幹であり、
そこに枝葉である言葉(句や節)があるので、文章が長くなるのです。
私は中学校1年生にも、高校3年生にも同じポイントをもって
留学に必要な英語理解を教えています。
つづく