朝の公園での風景
自宅近くの公園にトイレ掃除をするおじいさんがいます。
朝、6時半には作業に取りかかっています。
冬はポォーとそこがセピア色になっています。
役所の人ではなさそうです。
その作業は季節に関係なく行なわれています。
雨の日も、雪の日もおじいさんは朝、公園にやってきます。
このおじいさんはどんな人なのだろうと思います。
どうして、毎日公衆トイレを掃除するのだろうと思います。
人生の集大成なのでしょうか。
生かされたことへの社会への恩返しなのでしょうか。
独特の清潔感がそうさせるのでしょうか。
この公園に特別なおもいがあるのでしょうか。
日常の始まりとしての習慣化でしょうか。
神様から指示されたのでしょうか。
神様に誓ったからでしょうか。
若い世代に一つの社会規範を示すためでしょうか。
ジュー、ジャ、ジャ、ジャとデッキブラシの音がします。
流れでた水か静かに小さな公園の額を湿してゆきます。
いつのまにかおじいさんの電気自転車が消えています。
おじいさんの日課はどのくらい前から続いているか私は知りません。
これからどれくらい続くのかもしりません。
しかし、日本はいい国だなあと嬉しくなります。