親子留学の留意点 - その1:親子の英語力ギャップ
近年、親子(母子)留学がアジア圏を中心に増加傾向にあると思います。
今まで私は10組ほどの親子留学をお世話させていただきましたが、
単身留学に比較して、成功率が高いとは言えません。
これから親子での留学を検討されるご家族ために、
親子留学の留意点を解説させていただきます。
親子留学成否のカギを握るのはお母さんだと思います。
問題は、子供が現地で日々英語力を伸ばし、
学校を中心とした生活に順応して行く中で、
お母さんの生活適応と英語力が子供に
追いついて行かないことにあります。
お母さんとしての日常にそれほどの英語力は
必要とされませんし、学習に専念する時間も
実際はあまりさくことが出来ません。
半年もすれば、英語力の差は歴然とします。
子供の交友範囲が広がるにつれて、行動範囲も広がります。
子供がどこで何をしているのかを把握できない場合、
お母さんのフラストレーションは蓄積されます。
生活に必要な最低限の読解力、英語の理解力も
単独ですべて処理出来ないので、現地世話人によりサポートを
受けるわけですが、お母さんのニーズにすべて答えることは
現実的に無理があります。
子供の急な体調不良や怪我などへの対応も
お母さんが乗り越えなければいけないハードルとなります。
現地世話人がいなくても、お母さん自身が、
必ず自分でやりぬく決意が、親子留学の基本であると思います。