春休み - 朝の公園での風景
桜の咲くころ、早朝の公園で小さな女の子に出会いました。
瑠璃色を50倍くらいに薄めた色のジャージ姿の彼女は
「おはようございます。朝のストレッチですか」
と話しかけてきました。
「おはよう・・・、そうです」
と私は答えました。
「ストレッチ、体にいいですね。続かないけど!?」
「続けるといいよ」
「そうですね」
彼女はローリングマシンで数回腰をひねって、
ぱたぱたとジョギングで去って行きました。
無骨で口数が少ないか、やたらと質問攻めの
アクティブ男の子と違って、女の子はさらっとした
そつのない会話のなかに人をなごませる力を
秘めているような気がします。
この子の両親はどんな人なのだろう。
この子はこれからどんな人生を歩むのだろう。
この子がホームステイをしたら、ホストマザーと
うまくやってゆくだろうなあ・・・。
元気でストレッチを続けられるといいなあと思いつつ、
私もばたばたとジョギングで家路に向かいました。
小さな子からほわっとした元気をもらったさわやかな、
朝になりました。