ファイブスターホテルについて
仕事がら一人で宿泊することの多い私ですが、
良いホテルの条件として「一人で泊まっても寂しくない」、
そんな雰囲気ともてなしのある
ホテルが私のファイブスターホテルズです。
アメリカのニューイングランド地方で
学校近くのB&B(民宿)に泊まると時々、
ボーディングスクールのエピソードなどを
聞くことが出来ます。以前にもご紹介しましたが、
コネチカットのカンタベリースクール付近の小さなホテルに泊まった折、
故ケネディー大統領のお父さんが泊まった部屋を取ってくれました。
ケネディーさんがカンタベリーを退学しチョート(現チョートローズマリースクール)に
転校した理由や彼の実像を宿のご主人が面白く語ってくれました。
これは私のなかではセブンスターでもいいと思いました。
司馬遼太郎さんの「手掘り日本史」的わくわく感が体験できたことは、
私のプロフェッションを追求する上での「心の勲章」です。
スイスのレマン湖のほとりのボーディングスクールを訪問するときに
宿泊するホテルズはおおよそ、パンとチーズが美味しい。
北米、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス
よりも美味しいのです。
これも、食べる楽しみを刺激してくれる点でファイブスターです。
パンとチーズ、バター以外に何を欲せむと
思わせてくれる食材のマジックが楽しめますよ。
カリフォルニア、Ojai(オーハイ)にあるオーハイ・バレー・インは
リゾートタイプのホテルで周囲がゴルフ場、テニス、乗馬、
スパ(リラックス人工温泉)、ウォーキングなど楽しむことが出来ます。
宿泊は一室300ドルからですが、家族3人でも300ドルです。
レストラン、パブ、ゴルフ場など、ここで働いている人たちは
一様に愛想がよく、いつもニコニコしている。
作り笑顔でないものを感じるとき、広々とした風景と、
緑の風とほのかなかおりが融合して「いいところに泊まったなあ」
と感じさせてくれる。
油っこいものを避けて、野菜を多く取る歳に突入している私にとり、
昼はシーザーサラダ+エビをゆっくりと楽しみ、ついでにティーが欲しいと
感じさせてくれる「自然」がそこにはあります。
ゴルフ好きのお父さんであれば、子供のようにはしゃぎたくなる
環境だと思います。
以上、私にとりホテルの良し悪しは建物と人の融合によって決まります。
構えの荘厳さ、華美さはスタッフが引き立てることでしか機能しないと思います。
マーセスバーグに合格したミサさんのお父さんは、
その学校を評して、「マーセスのおもてなしはファイブスターですね」
と言われました。良い学校はそこで働く人たちの一体感を
感じさせます。 - 教育の力をそこに感じます。