アートは個人の価値観を追及するための教育 - 海外の芸術教育について
Mercersburg AcademyのARTに関するホームページから下記引用します。
これは昭和3年にMercersubrugを卒業したジミー・ステュワートさんが、
母校の後輩たちに残した言葉です。
ジミーはアカデミー賞に5回ノミネートされた、
ジョン・ウェイン、ヘンリー・フォンダなどと同時期の
ハリウッド西部劇全盛時代の代表的俳優です。
タイムマシンで30年ばかり時代をさかのぼり、
MercersburgOBの彼にインタビューしてみたいと思います。
質問:ジミー、あなたにとってアートとは何ですか
答え:Mercersburgに送った言葉のとおりだよ。
ARTとはその人の創造の産物であり、
「その人」の定義はその人が決めるもんだ。
自分に代わって生きてくれる人はいないからね。
私の場合は俳優としてそれを追求したが、
不安や苦労など数え切れないほどだったよ。
しかし、自分で納得できて、素直に自分を出しきれる道、
私は俳優に自分の生きてゆく価値観を見つけたんだ。
質問:Mercersburgでの生活はあなたにどんな影響を与えましたか
答え:Mercersburgでの寮生活は私に勉強以外の
いろいろな活動の機会を与えてくれた。
フットボール、陸上競技、合唱・独唱クラブ、卒業アルバム編纂、
夏休みのアルバイトなどなど。
私は飛行気乗りになりたかったので、アナポリス(海軍士官学校)を目指したが、
父の反対で結局プリンストン大学に入った。
勉強はさほど苦ではなかったよ。一クラス10人くらいだから、
サボるわけにはゆかないし、夜のスタディーホールも慣れてしまえば、
勉強はあたりまえのことだから。
ここロサンゼルスと違って、ペンシルバニアは四季がはっきりしている。
寮生活は今でも懐かしい思い出だ。
質問:これから寮生活を目指す若い人たちにひとことどうぞ
答え:「教育」も結局はARTと同じじゃないだろうか。
人は自分の価値観に責任とプライドを持つことで、
社会とのリンクを作るのだと思うよ。
ARTは個性の最大活用だから、自分らしさを失うと成り立たない。
そのためにはもちろんたくさんの経験が必要だし、
また、たくさん失敗もする。しかし、めげちゃだめだ。
自分を信じて、自分らしさを持つことが必要だ。
Mercersburgの先生たちは、一人ひとりの「自分人探し」を、
引き出すことに長けているんだと思うね。
若い人たちよ、君たちには自分の思うところを追求してほしい。
よいこでなくてもいい、恒に自分に正直であってほしい。