#6 ジュニアボーディングスクールの個性について
<前日のブログに続きます>
アメリカ、東海岸地方のジュニアボーディングスクールで入学難易度の高い学校に続き、入学難易度が中、具体的には入学時に必要とされる英語力が前述の4校よりも高くないジュニアボーディングスクールについて解説します。
ジュニアボーディングスクールのランキングについては、22日のブログをご参照ください。
Fessenden School(TOEFLJunior要求、(総生徒数528、寮生数105、寮生受入れ学年5-9)
この学校については、今まで4-5回解説しています。その最大の個性は、ボストン郊外の住宅地に立地していて、男子校でありながら総生徒数は東海岸地方のジュニアボーディングスクールのなかでは一番多く、通いの生徒に比べると寮生数の少ないことです。
ボストンは多くの世界的に有名な大学や教育機関を有する都市です。その都市の住宅地にある歴史ある私立の学校ですから、必然的にそこで学ぶ生徒の親は、高学歴、高所得者ということになります。
故に、高校への進学に特化した学習に重きを置いた学校かというと、そうではありません。
終末の学習外のイベントの多さ(年間800以上)、10代半ばの子どもたちが興味を持つハイテク技術と連動した様々な機材が使えるイノベーションラボという教室を独立して持っていること、そして充実したスポーツ施設、芸術、音楽関連施設があることがこの学校の個性であり魅力です。
通いの生徒が多いので、100名ほどの寮生のおおよそ半数ほどが留学生となり、そのうちの半数がアジア系留学生です。もちろん卒業生は100%、高校へ進学しますが、進学先はテンスクールズ、ランク4のESLのないボーディングスクールが7割程度となります。
留学生の受け入れは一国に集中することなく、バランスよく受け入れることを学校は常に意識しています。現在、ここで学ぶ日本人生徒は8名程ですが、おそらく10名が上限となると思います。
日本人留学生の受け入れ基準は、第一に学習意欲があり、スポーツや音楽、芸術に興味を持っていること、生活に困らない程度のコミュニケーションが成り立つ英語力があることです
この学校のディレクターオブアドミッションのカレブ・トンプソンさんは、この学校の卒業生であり、勤続18年のベテランです。彼とのインタビューがこの学校への合否を左右します。
つづく