海外の学校にはどんな人がいるの?【01】
このブログに不定期連載という形で、たまには【海外の教育現場で実際に働く人々】という切り口で皆さんに留学情報を発信していけたらと思います。内面から見た海外の学校教育に対するイメージを少しでも抱いていただけたら私としては幸いです。
さて、今回ご紹介するのはニュージーランドの高校で働くドイツ人の「コ―デュラ・ロードさん」です。
彼女はたまたま学んだ、禅と日本庭園から日本への好奇心に火がつき、ハンブルグ大学で日本学を学び、京都の花園大学で哲学を専攻して修士号まで取得したユニークな経歴の持ち主です。今はニュージーランド、ロトルアにあるJohn Paul Collegeで留学生のお世話を担当しています。
彼女が来日した際に食事を共にしたのですが、日本の繊細な古典、芸術、文化のこと、違う視点から日本を見ている彼女の話からは教わることがたくさんありました。
中でも印象的だったのがこのやり取り、
「なぜそれほどに日本が好きなのに日本で働かないの?」
「会社という組織に自分を捧げる働き方だけは、いくら文化が好きでも考えられない。」
「それは違うでしょう。」と即座に反論しなかった私…。
日本社会の極端なイメージがどこかで彼女の頭の中に印象付けられているのだろうとは思いますが、われわれの社会が働き方に関する問題を抱えていることは明らかで、その答えはもしかすると外からの視点のなかにあるのかもしれませんね。