留学コンシェルジュ

#4 ジュニアボーディングスクールの個性について

<前日のブログに続きます>
ボーディングスクールに中学生の時に留学するのと高校生になってから留学することの違いは、英語環境に適応する時間の長さにあると思います。年齢が若い分、中学生のほうが英語を習得する時間も短いと思います。しかし、生活英語が短期で習得できても、その次の段階、すなわち英語の読み書きという学習に欠かせない要素の習得には、コミュニケーションの道具としての英語習得とは違った要素が求められることになります。
22日のブログでアメリカ東海岸地方ジュニアボーディングスクールを入学難易度別に3グループに分けました。それぞれのグループにある学校の個性を解説したいと思います。
難易度高
Fay School(TOEFL、SSAT要求)
Eaglebrook School(TOEFLJunior要求)
Bement School(TOEFLJunior、WISC要求)
Rumsey Hall(TOEFLJunior要求)
Fay Schoolはジュニアボーディングスクールのなかでは、最も早くESLクラスなどのインフラを整備しました。80年代半ばのことです。ボストン近郊という学校の立地条件も良く、韓国からの留学生を積極的に受け入れて、順調に留学生数を伸ばすとともに、彼らの進学に関する実績も伸びていきました。出願時にTOEFLのみならずSSATのスコアを要求するのは、ジュニアボーディングスクールではこの学校だけです。
「Fay Schoolの特徴は何ですか」とアドミッションスタッフに尋ねたことろ、Diversityという返事が即座に返ってきました。多くの国から留学生を受け入れている経年の実績が示している言葉のように思います。
Eaglebrook Schoolは男子校ですが、寮生数が200名、通いの生徒(54名)よりも圧倒的に多い学校です。学校施設の充実度は、TABS加盟のジュニアボーディングスクールのなかでも最高でしょう。
この学校が留学生に求める英語力は、TOEFLJuniorのスコアであれば750点ほどです。インタビューで本人の学習意欲、スポーツ、音楽、芸術、社会活動などに対する興味、そして新しいことにチャレンジする意欲などが表現できれば、合格の可能性が十分に考えられます。
現在この学校に日本人生徒がいないことも、日本からの出願者は有利になると思います。留学生の多様性はいずれのボーディングスクールにとっても重視されます。
昨春に理科棟が完成して、生徒たちは、冬の寒い期間も構内の移動だけで授業を受けることが容易になりました。また学校の敷地内にスキー場があることがこの学校の自慢でもあります。
良い学校は、その設備も充実しています。
つづく

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