ボーディングスクールへの出願-新年の作業
ボーディングスクールへの出願は1月末に締切り、3月上旬に発表というのがTABS(The Association of Boarding Schools)に登録されている北米300校あまりの学校の基本です。今の時期、アドミッションオフィスは出願者の追い込みも仕込みの整理やインタビュー予約に大変忙しい時期です。
留学生にとって出願している学校を訪問することができない場合もあるので、殆どの学校がスカイプによるインタビューを受け付けてくれます。日本の学校と違いアメリカのボーディングスクールへの出願は、出願する側が正確に管理する必要があります。出願条件を満たしていない場合でも、学校から未提出の書類やインタビューが済んでいないことを知らせてくるとは限りません。
日本では考えられないことかもしれませんが、ボーディングスクールの出願に関しては、出願者側に徹底した管理が求められることがアメリカでは常識となっています。
出願に関しては、厳密な意味では、出願開始時期ということが特定されていなく、締切りまでに少なくとも5か月程度の時間があります。
年が明けて1月になっても学校訪問やスカイプインタビューをボーディングスクールでは快く受け入れてくれます。インタビューをするアドミッションスタッフの人員は限られているために、当然のことですが、それを実行するためには予約が必要となります。それを誰にどのようにお願いするかは出願者が自らアドミッションオフィスに発信しないと、彼らから出願者側に連絡があることはおおよそありません。
彼らにしてみれば、膨大な出願者ひとり一人に、連絡を取る時間も人員もいないというのが現実ではないかと思います。
出願に関する管理を学校が徹底しても、その成果として学校が希望するような生徒を増やすことができないことをボーディングスクールは、長年の受け入れ経験から理解しているのではないかと思います。
学校が徹底して管理しなくても自主性のある生徒は自ら行動し、結果的にそのような生徒が学校を作っていくというのが、ボーディングスクールの出願に関するコンセプトになっているようです。