休日コラム 未知の世界への旅
万有引力の法則を発見したニュートンは、
「自分のやったことは海辺の無数の貝殻の中から一つを拾って
喜んでいるようなものだ」と言ったそうです。
確かに学びの世界に限りはなく、その道は無限のように思えます。
限りなく、無限という世界であるがゆえに、
どこで何を探したらいいのだろうと誰しも思います。
中等教育時代はその基礎が作られる時ではないかと思います。
何に興味を持ってもいい、自分の好きな分野を見つけ、
それに没頭することで、若い人たちは元気と自信を増やします。
中等教育時代、若い世代の未知の世界への旅をなるべく無理なく
行うために、ボーディングスクールはいろいろな機会を用意しています。
学びの世界を机上に限定することなく、
スポーツ、芸術、音楽、社会活動にまでその範囲は広がり、
さらに物理、化学、生物といった世界では実験や観察を多用します。
今までに経験がなく、初心者であっても構わないのです。
自分のレベルで無理なく取り組めばいいのです。
分野が違っても構わない、一つのことに集中できれば、
その自信は他の分野への応用も可能になることを、
ボーディングスクールの先生たちは身を持って経験しています。
失敗や挫折があったとしても怖がる必要もありません。
そこから学べることも無限にあるはずです。
大切なのは、諦めないこと。諦めなければ必ず成ります。
中等教育を終えるころには、人生の大きなゴールを
生徒たちは思い描けるようになる、それをボーディングスクールは
目指しているように思います。
そのゴールとは、どのようにしたら、一人ひとりが
社会に参加できるかを考えることに他なりません。
未知の世界への旅、それは自分の可能性の発見ではないかと思います。
そこに向かって行く生徒を、今年も応援できることに感謝したいと思います。