♯6 ボーディングスクール留学のための準備-親の準備について
<先週木曜日のブログに続きます>
親子共々成長することを目指すのが、我が子の留学を実行することにおける親の準備項目であるというのはいささか観念的ですが、コンサルタントの本音です。
中学、高校とボーディングスクールに留学した生徒のお母さんが、自力で感謝祭休みの手配をすべて自分で行い、一人で我が子を学校に迎えに行き、休み期間中をアメリカで過ごし、学校に本人を戻して帰途につくという一連の行動を実行するまで三年かかったそうです。お母さんにとってとても大きな「成長」ではないかと思います。
我が子について学校から送られてくる情報を自分で読んだり、簡単な返信をしたりするために、長い間滞っていた英語の勉強を始める人もいます。親の生活が我が子の留学によって変化することも相互の成長のきっかけを作るものと思います。
もちろん、上記の例は親にとって「必須」ではありません。お父さん、お母さん、それぞれに仕事や日常生活との兼ね合いがあり、あくまでも出来る範囲で我が子の留学を考えて実行すればいいと思います。
留学前の親の準備は、専ら留学する本人の手続きや手配となりますが、それはコンサルタントが主導で行われます。しかしながら、どの学校に入学するかを決めることは渡航前の親の大きな役割と言えます。
特に、中学校ボーディングスクールへの留学は、本人の意思を尊重するといってもその根拠がしっかりしているわけではありません。親子の意見が一致した場合は、問題ありませんが、そうでない場合は、親が主導で決めることになるといえます。コンサルタントとしても、アドバイスや情報提供は、行えますがコンサルタントは最終意思決定者ではありません。
留学する本人のそれまでの生活傾向、学習傾向、そして性格、趣味、興味、特性などを考えて学校を選ぶことになります。
幸いなことに、中学、高校ボーディングスクールは5、6校からの選択になります。コンサルタントはチャレンジ校、合格安全圏の学校を訪問校として選定しますから、その中での優先順位の決定についてが、親の留学準備の中心的決断になると思います。