St. Mary’s International School訪問
東京都、世田谷区瀬田、二子玉川駅から徒歩7分ほどの高台にあるSt. Mary’s International Schoolを訪問しました。この学校の基本情報は下記のとおりです。
学校種別:男子校、通学生のみ
総生徒数:906人(ハイスクール:296人)
学年:1年生~12年生
創立年:1954年
生徒の国籍:50か国(ハイスクール:13か国)
日本人の割合:40%
今は冬休みなので、生徒の学習状況は見られませんでしたが、スポーツ活動のため体育館には元気な生徒たちがいました。この学校の公用語は英語で、授業はすべて英語で行われます。しかし、授業以外の面では、日本語を含めアジア系の言語が飛び交うこともあるようです。
高校部門はIBプログラムがあり、希望者は誰でもIBクラスを取得することができるそうです。IBプログラムを持つ学校では、IBコースとそれ以外の高校クラスを完全にわけているところも多い中で、希望者には部分的にIBクラスを取ることができるのは生徒にとってメリットがあると思います。
この学校の教職員の数は46名、ハイスクールの総生徒数296人との比率はおおよそ1:6となりアメリカのボーディングスクールのそれとほぼ同じです。創立年からしてアメリカのボーディングスクールと比較するととても若い学校といえます。
大戦後、アメリカから多くの軍人、役人が日本にやってきたためその家族の教育的ニーズを満たすために創立された学校といえると思います。
この学校の親とのコミュニケーションは基本的に英語なので、親もある程度英語を理解することが求められると電話で学校訪問のアポイントを取るときは言われました。
実際に学校を訪問してみると、事務のスタッフは日本語で挨拶されましたが、アドミッションの担当者は英語でした。生徒のご両親のため通訳をすることの許可を取ると、「Please」とのことでしたが、10分ほど会話が進むと、アドミションの先生は、「日本語にしましょうか」と言われ、それ以降は日本語で話しが進みました。結局、親が英語を理解しなくても、出願は受け付けてくれるとのことでした。もちろん、出願する生徒自身は英語でのコミュニケーションができることが、入学の条件となります。
通学のみで寮がないところがスイスのインターナショナルスクールと異なりますが、大学進学リスト(マトリキュレーションリスト)を見ると、アメリカのIVYリーグ校、リベラルアーツでリトルIVYと呼ばれている著名な大学、アメリカの主たる州立大学、日本の国立大学、私立大学、さらにはアジア、ヨーロッパなどの大学がリストされています。
中学時代を海外の学校で過ごし、高校はSt. Mary’s International Schoolに自宅から通い世界の大学への進学を考えるという教育選択肢も十分に考えられる時代になってきました。