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#4 多様性の尊重-意識を高める

先週土曜日のブログで「意識」を高める教育ということをテーマにShuttack St. Mary’s Schoolを例にあげましたが、学習への意識を高めることができているからこそボーディングスクールは成り立っていると思います。
エクセター(Phillips Exeter Academy) 、アンドーバー(Phillips Academy)、チョート(Choate Rosemary Hall)など4学年(9年生~12年生)で600人を超える寮生を持つ学校が、もし意識を高める教育をしないで、知識を増やす教育に重点を置くならば、果たして学校を維持できるか疑問です。
そこで学ぶ生徒の自己向上意識が高く、好奇心に富み、情操教育も豊であるが故に、都会から隔絶された場所で生徒たちは、自分の目標に向かって自己管理ができるのではないかと思います。
もちろんテンスクールズだけでなく、ボーディングスクールの文化として、少人数クラス、スポーツや音楽、芸術などを日常の学校生活の中にふんだんに取り入れて、生徒と先生がいわば一体化して何かを求めているから、学校生活が楽しいのではないでしょうか。
優れた先生は歓びを追求すると言われます。
歓びとは、学問的な分野にもちろん限定されるものではありません。新たなる発見、気付き、ひらめきなど日常にたくさんあります。例えば、初めて逆上がりができた時、試合に勝てた時、スピーチがうまくできた時など、探せば日々起こっていることに歓びの素材はたくさんあります。それらを丁寧に教育的に培養して、加工し、それぞれの生徒に会った形で与えられるのが優れた先生なのだと思います。
ボーディングスクールの先生が話好きなのは、自分を人に話すことが好きなのだと思います。自分とは、すなわち、専門の分野に長けている教育者です。先生たちの学びの姿勢は、決して生徒に暗記を強要するものではありません。彼らは「試験に出るから覚えろ」ということに興味はありあせん。学ぶことの面白さや深遠さを生徒と共有したいのです。そうすることで、生徒と一体になれると先生たちは無意識に思っています。そのための少人数クラスであり、それがボーディングスクールを支えている伝統の一つです。
誰しも、何かに「夢中」なときは、話しが長くなったりとりとめもなく話し続けたりします。夢中さは、人々にプラスのエネルギーを与え、やる気を起こさせます。それだけでなく、自信も身に着けることができるように思います。
小さなことでもいい、歓びの連続が新たな自分の発見に繋がると優れた先生は自らの経験を通して理解しているのでしょう。自分を発見できれば、やる気がどのような時にもたらされるかもより鮮明に見えてきます。そこまで意識レベルが高くなれば、精神的自立もできます。
ボーディングスクールは、意識の高い先生たちによってその伝統が作られ、その人を作る実績が今、世界から評価されています。

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