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#4 教育の基本

<昨日のブログに続きます>
図書館のジュニアコーナーに行くと、小学生向けの日本の古典や世界の名作などが沢山あります。それらの本がシリーズ化されて小学校の国語で教えられることはないと思います。小学生が覚えるべきことは、1年生から6年生まで整然と決められていて、ある特定の本を読むということは完全なオプションになると思います。
教育の基本は、生徒の好奇心を刺激し、やる気をおこさせることであり、彼らに知識を覚え込ませることではありません。ボーディングスクールでは、生徒の好奇心を刺激することや興味、関心のあることについて、それらを追求するということとても大切にしています。
これからの教育は生涯にわたり追求されるということも重要に思います。英語が今のところ世界の共通語としては一番汎用性の高い言語ではないかと思います。これからの社会に出る人たちに求められる一般教養として英語が使えることは高等教育の段階では必須と考えていいと思います。その基礎を作るために中等教育での英語学習があるわけですが、余りにも日本の場合、中等教育の英語は読むことが中心になり過ぎていると思います。
更には、英語を書くということに至っては、驚いたことに重要表現として数百の熟語を覚えることが重要とされています。それが必要な人は一般教養としての英語ではなく、学究者、研究者レベルの人たちではないかと思います。そのようなことよりもより大切なのは、日常で必要な自己表現が英語でできることであり、書く英語においても、自分の意見を整然と述べられることです。
ボーディングスクールにおいては、第二外国語は日本と同じように、中等教育段階で必須ですが、日本と違うのは、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、ラテン語などから選択するというところです。
言語の習得においては、どうしても単語を覚えたり、語法を覚えたりするといういわば単純な暗記作業も出てきます。それらを支えるためには、目標大学入学ということよりも、自分が何に興味を持っていて、それを達成するための道具としての言語を身に着けるという発想にしたほうが、人間的にも健全ですし、精神に無理が生じません。また、無理なく習得された知識は、その人の生涯で役に立つ精神的財産となるでしょう。
教育の基本、特に英語習得ということにおいて、ボーディングスクールという異文化から日本の教育が学べるところは沢山あると思います。

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