留学コンシェルジュ

#3 教育の基本

<昨日のブログに続きます>
昨日の「中学生が絶対してはいけないこと、日米比較(日米中学生・母親調査、千石保・鐘ヶ江晴彦・佐藤郡衛『日本の中学生』より)の下記結果に驚いた読者の方もたくさんいると思います。
日本●、アメリカ〇、数字はパーセント
友だちをいじめる ●64 〇94 
タバコを吸う ●80 〇93
無断外泊をする ●74 〇90
シンナーを吸う ●84 〇95
万引きをする ●84 〇97
先生に暴力をふるう ●80 〇95
公共のものを壊す ●80 〇95
夜遊び、不帰宅 ●76 〇86
授業をさぼる ●77 〇91
遅刻をする ●52 〇87
先生に反抗する ●60 〇83
アメリカ、ボーディングスクールでは、いじめ、飲酒、ドラッグ使用、カンニング、授業の無断欠席は当然のことながら、厳しく罰せられ、繰り返せば退学になります。
いくら学業に優れていても、いくらスポーツ、音楽、芸術、社会活動などで能力を発揮したとしても、学校規則の遵守ができない生徒をボーディングスクールは望んでいません。それが学校のみならず、社会の基本だからです。
ボーディングスクールのみならず、アメリカの学校全般に言葉の使い方や学校規則の遵守ということは、日本に比較して厳しいと思います。それでも、留学生たちが留学を中途でやめることなく、卒業まで成就するのは、学校に何らかの魅力を感じるからだと思います。
魅力のおおよそは、先生や生徒との信頼にあると思います。すべての先生が魅力的ではないでしょうが、自分が信頼できる、尊敬できる、ついて行ける先生がいるからこそ、寮生活が可能なのだと思います。
覚えるだけの勉強をボーディングスクールは生徒に強要しません。その作業が生徒にとって相当な忍耐や我慢を鍛えるのには良いが、彼らの人格的、社会的成長の要素としては、多くの部分を占めないことを、ボーディングスクールスタッフは理解しているからだと思います。
覚える作業は、学校である以上、不可欠です。要は、それをいかに効率よく、生徒たちが受け入れて、結果に結びつけるかです。その過程に、先生と生徒、生徒同士の信頼がなければ、学校である必要はないと思います。
子どもたちの学習に対する意識を変えることは、容易なことではありません。彼らに考えさせる勉強、自分の意見を述べ、相手の意見を聞き、結論に導くというプロセスには、今の日本の教室教育体制では、難しいところもあります。それでも、中等教育の人生のなかでの役割を考えると、どうにかしなければと素直に思っている人々もたくさんいるはずです。
つづく

関連記事

関連キーワード

留学コンシェルジュ

TOP

株式会社KITE小学生・中学生・高校生専門の海外留学サポート イーコンシェルジュ / 運営(株)KITE〒102-0082 東京都千代田区一番町6 相模屋本社ビル7FTEL 070-8381-6486