#5 休み期間の利用法―留学生へのアドバイス
ニュージーランド留学初年度が終わろうとしている生徒から、帰国中の英語の勉強方法についてアドバイスを求められました。昨日までの4回のブログと関連するテーマですので、私のその生徒へのメッセージを下記に記載します。
●英語の何をどう学ぶかを計画するにあたって。
基本的には君が望んでいる勉強は、英語を読めるようになることと書けるようになることではないかと思います。
英文を早く正確に読むには、文章を機械的に理解する文法力と、書き手の主張を理解する読解力が必要です。
文法に関しては、添付の問題集をお勧めします。この問題集を休み中に少なくとも3回繰り返してください。1回目に正解したところは、君が答えに自信があれば、2回目はやる必要はありません。
3回繰り返すのは、間違ったところ、わからないところを理解して覚えるためです。
「当たった」、「はずれた」のみで問題集にあたってはいけません。
これは君のための勉強であり、テストの点数を上げるものではありません。故に、3回繰り返しても納得できないところ、正解の理由がわからないところは私が説明しますので、質問事項を明らかにしてスカイプしてください。
読解力を増すためには、学校のESOLの先生に相談して、
君の英語力にあった小説、随筆、読み物を紹介してもらってください。
但し、無条件に受け入れるのではなく、君が興味を持てる分野を先生に伝えて、それで選んでもらってください。
ディズニー、SF、青春恋愛もの、歴史など、題材は何でも構いません。
大切なのは、君が読むことに没頭できることです。
●英語は道具だという視点をもつこと。
英語そのものができるか、できないかは問題ではありません。それは、君が勉強するための道具です。では、なぜ勉強するかですが、それは君が望む生来を少しでも広く、深く、見つめるためです。
「すぐ楽しい」、「すぐに集中できる」というわけにはいきませんが、冷静に考えてください。
君のこれからどんどん大人になっていきます。物理的にも精神的にもです。
人間である以上、自分が属す社会が必ずあります。その社会で君が生き生きと、のびのびと自分らしさを発揮するための準備として勉強をとらえてください。
道具は使うものです。できれば、いい道具を持ちましょう。そのためには、自分の好きなこと、興味の持てること、あるいはチャレンジしたいことなどを考え、それに道具を結びつけることです。
君のコミュニケーションの道具、磨けば磨くほど、メリットは自身に帰ってきます。
●休み中にぜひ
帰国したら連絡ください。SLEPテストキットを送ります。英語力の伸びを確認しましょう。そのうえで、先生から推薦してもらった教材について教えてください。より具体的なアドバイスをします。