留学コンシェルジュ

#2 休み期間の利用法―ボーディングスクール

<昨日のブログに続きます>
ボーディングスクールが休みとなり、寮生が自宅に帰る期間をどのように利用するかについて述べています。
家に帰った生徒の本音としては、学校では日々とても忙しく過ごしているのだから、帰国した時くらい羽を伸ばしたいということになると思います。
それも然りと思います。
確かに、英語が話せず、日本では、殆どのことが与えられる日常を過ごしてきた本人にとっては、留学先でのカルチャーショックは相当なものです。それに耐えて1学年間を終えたという本人の精神的、物理的な努力は自由に過ごす夏休みを与えられるだけの価値あるものでしょう。
自由に過ごす期間が1週間程度は必要なことは十分に理解できます。
そのうえで、6月、7月、8月と3か月あまりある夏休みをどのように過ごすかを考えることが必要です。
ボーディングスクールで教えられることは、長期的な視野にたって考えると勉強の方法であって、必ずしも勉強成果のみではありません。それ故に、英語、社会といった文科系の授業にあっては、議論することが中心となっています。議論ですから、自分の意見を持たなければ、授業に積極的に参加することは難しいということになります。それを持つための過程すべてが勉強ということになります。
このノウハウを使った自主学習がボーディングスクールで学ぶ生徒たちすべてに課せられる夏休みの課題ではないかと私は思います。
たとえば、英語の授業では、9年生時にスコット・フィッツジェラルドの短編小説を読んで、その内容について授業で話し合った。夏休みに与えられた課題図書は華麗なるギャツビー、すなわち彼の短編でない小説の議論となります。
日本では、勉強という概念は2種類あって、一つは覚える勉強、そしてもう一つは自分を成長させるための勉強です。「勉強不足」ということを学生が使う場合は、テストの結果が良くないということに結びつきますが、社会人が「勉強不足」とことを言う時は、自覚が足りないという意味でそれを使っているように思います。
ボーディングスクールでの勉強は、自分の意識の持ち方に重点が置かれているように思うのです。
私が留学した生徒に望むことは、できるだけ早い時期に英語という言葉のハンディをなくしてほしいということです。もちろん、そのハンディは口頭でのコミュニケーションだけではありません。生徒の本分である読み書きにおいても、いつまでも稚拙でいて欲しくないのです。そのためには、冬休みや夏休みをぼんやり過ごすわけにはいきません。
つづく

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