ボーディングスクール - ♯3 インタビューの要点
<火曜日のブログに続きます>
日本の中高受験の面接は、面接室に入る時から出る時まで、一連の流れと立ち居振る舞い、そして服装などセットでマニュアル化が可能なようですが、ボーディングスクールのインタビューに完全マニュアルはありません。というよりも、それは必要ではないのがボーディングスクール教育の文化ではないかと思います。
今まで解説してきた要点を一言で表現すれば、Be yourselfということになると思います。質問の答えを暗記するのではなく、どんな質問が来ても、素直な自分を表現することがベストであるとアドミッションスタッフは言います。
ベストアンサーは、当然ボーディングスクールの入学難易度によって異なってきます。特に、留学生の場合は、英語が母国語ではありませんから、英語で考え英語で言うという作業が困難である生徒も沢山います。そのような生徒が例えば、ランク5のテンスクールズに出願したとしても合格の可能性はないと思います。
Be yourselfということは、自分が自分らしくあるために自らも学校を選択するということになります。ESLの有無、課外活動の特徴、学校の規模と立地など、お互いの相性をしっかり把握することで実りのある寮生活と学習が可能になると思います。そして、満足した学校生活は必ず次のステップに確実に繋がっていきます。
最後の質問についてですが、Be yourselfであるために、出願校について質問をしっかり考えてみてください。留学生ですから、寮生活が始まれば、1年のうち家に帰れる期間は極めて限定されてしまいます。そのような状況を想像すれば、質問がない訳がありません。インタビューの最終段階でDo you have any questions?と聞かれたとき、志願者がNoと答えるということは、アドミッションスタッフに極めて消極的な印象を与えます。
質問の内容は、素直な自分の疑問であれば、アドミッションスタッフは熱心に聞き、熱心に答えてくれます。質問のクオリティーについても、相手を納得させるくらいの気概を持ってインタビューに臨むことをお勧めします。
最後にインタビューに頻出する質問を挙げます。暗記する必要はありませんが、すなおに答えられるようにテーマを絞っておく準備はしっかりとやっておく必要があるでしょう。
●志願者の家族について
●志願者の学校生活にいついて
●好きな科目、不得意な科目とそれぞれの理由
●尊敬する人
●好きな本(あるいは映画、音楽など)とその理由
●週末など自由時間の使い方
●学校活動いついて
●学校外活動について(趣味、興味など)
●今、もっとも力を入れていること
●友達について
●夏休みの活動について
●志望の動機
●学校にどのように貢献するか
●学校に期待するもの、こと